肺がんCT検診が集団検診としてのエビデンスがまだ十分ではない中,任意型の検診として実施され始め,広がる気配を見せている。そこで,検診の精度管理が重要になるとともに,それを担保する仕組みが求められる。2007年から関連6学会(日本医学放射線学会,日本呼吸器学会,日本呼吸器外科学会,日本肺癌学会,日本CT検診学会,日本放射線技術学会)で,肺がんCT検診認定医と認定技師を認定する肺がんCT検診認定制度合同検討会が立ち上げられ,そこでの検討を経て,2009年3月に「NPO法人 肺がんCT検診認定機構」(Japan Accreditation Council for Lung Cancer CT Screening)が設立されることになった。検討会では,認定対象をCT検診認定医師とCT検診認定技師とし,肺がんCT検診に特化すること,6学会が個々に講習会や実習等を実施し認定機構が正式認定すること,5年ごとに資格更新することなどの要件が定められた。それに基づき,2008年5月に日本呼吸器外科学会が,2009年1月に日本放射線技術学会が講習会を行っている。日本医学放射線学会として今回が第1回目の講習会になるわけだが,国立大ホールの大きな会場を埋める受講者が集まり,この認定制度への関心の高さが感じられた。日本医学放射線学会では今後,秋季大会も含めて年2回くらい講習会を開催する予定とのこと。
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