“やさしさは,見える。―caring with High-Definition”をテーマに展示した日立メディコでは,0.3 Tの永久磁石型オープンMRI「AIRIS Vento」と1.2 Tの超電導型高磁場オープンMRI「OASIS」を中心に,多くの新製品が紹介された。AIRIS Ventoは,従来の永久磁石型オープンMRI装置の特長である高機能・高画質・高い経済性を保ちながら,高磁場MRIと同じプラットフォームを採用し,さらなる画質の向上が図られている。また,OASISは,高い静磁場強度を開放感のあるオープンデザインで実現した。体位に制限のある被検者でも自由な体位で撮像することができる。CTでは,使いやすさとやさしさを追求した新製品64列マルチスライスCT「SCENARIA」を発表。開口径75cm,奥行きが88cmと薄型で開放感のあるガントリを採用し,被検者に安心感を与えるデザインとなっている。X線診断装置は,VISTAシリーズ最新機種の多目的デジタル透視撮影システム「EXAVISTA」が展示された。VISTAパネルの搭載により,高画質の透視画像を提供するほか,装置の周囲に広いワークスペースを確保できることが特長である。超音波診断装置は,探触子から装置のハードウエアやソフトウエアなどすべてを一新して高画質化を図った「HI VISION Preirus」を紹介。操作パネルとモニタが一体で移動するなど操作性も向上した。Medical ITのコーナーでは,クリニック向けに電子カルテシステム「Hi-SEED」と画像診断ワークステーション「NV-1000」の組み合わせた環境,病院向けにNV-1000と読影レポートシステム「Natural Report」を組み合わせた統合読影環境などが展示された。このほか,同社が1月から販売を開始した米国TomoTherapy社の放射線治療装置「Hi-ARTシステム」のモックアップが展示されていた。
AIRIS Vento |
OASIS |
SCENARIA |
EXAVISTA |
HI VISION Preirus |
右側が,画像診断ワークステーション「NV-1000」と読影レポートシステム「Natural Report」を組み合わせた統合読影環境 |
「Hi-ARTシステム」のモックアップ |
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