“Ask the Ultimate Power in Imaging―画像診断にできる究極の可能性とは”をテーマに掲げたシーメンスブースでは,新製品のデュアルソースCT「SOMATOM Definition Flash」が展示の中心となった。128列の検出器と100kWのX線発生器が2対搭載され,二重螺旋スキャンを行う“スキャンスパイラル”によって,秒間43cmという高速なテーブルピッチと大幅な被ばく低減を実現。患者さんにやさしい“ヘルシアCT”であることをアピールしていた。MRIは,3Tとしては唯一の70cmという広いガントリ開口径と,173cmという短いガントリ長を実現した3T MRI「MAGNETOM Verio」が展示された。“TrueForm magnet & gradient”によって 静磁場の均一性と傾斜磁場の線形性をより人体の形態に近い円筒形で最適化し,従来よりも大きなボリュームの均一性を保つことができる。また,HeadコイルとBodyコイルに32チャンネルコイルが登場した。MIは,PET/CTの新製品として「Biograph mCT」が展示された。MCTのmはmolecularを意味しており,分子イメージングへの貢献を追究してPETもCTも同社最高クラスのものを搭載している。Women's Healthでは,「ABVS」(Automated Breast Volume Scanner)が注目を集めた。必要な範囲設定を行えば,自動的に乳房のボリューム撮影を行うことが可能で,両側乳房が約10分と短時間で撮影できるほか,術者の技量に頼らない正確な撮影が可能になる。
MRIのデモンストレーション風景 |
SOMATOM Definition Flash |
MAGNETOM Verio |
HeadとBodyの32チャンネルコイル |
Biograph mCT |
ABVS |
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