東芝メディカルシステムズ(株)の今年のブーステーマは,「Viewing More is Doing Better〜もっと診えれば,もっと変わる。〜」。例年の展示と趣を変え,実機の展示を控えめにして,その代わりに臨床画像のパネル展示を中心にして,東芝のソリューションを紹介していた。
昨年は,Area Detector CTの「Aquilion ONE」を展示して,ITEMの話題をさらった同社だが,今年は,Aquilion ONEで培った画像再構成法ConeXactを「Aquilion 64」にも採用。Double Slice Technlogyにより1回のコンベンショナルスキャンで128スライスの画像が得られるようになった。空間分解能に優れ,細かな血管の走行を鮮明に描出する。
新技術を搭載した製品としては,X線循環器システム「Infinix Celeve-i INFX-8000V」の実機展示を行った。12×12インチのFPDを正面と側面に搭載したバイプレーンシステム。FPDの小型にしたことで,頭頸部の撮影で複雑な角度が得やすいという。さらに新しい画質コンセプトであるPureBrainを搭載。量子ノイズが軽減され,残像の少ない,高画質が透視画像を得ることができる。
このほか,新製品としてはポータブルタイプの超音波診断装置「Viamo」を出品した。最上位機種である「Aplio XG」のプラットフォームを採用。起動時間15秒やUSBメモリ出力など,コンパクト装置に求められる機能を搭載し,手術室や病棟でのニーズに応える。
同社は4月17日(金)にプレスカンファレンスを催し,取締役専務の勝俣健一郎氏らが出席し,ブースの説明や主なモダリティの技術解説を行った。また,講演として東海大学医学部付属大磯病院脳神経外科准教授の山田晋也氏が非造影MRI検査法であるTime-SLIP法を用いたCSF(cerebrospinal fluid)の動態描出について説明した。
パネルやディスプレイ展示を中心にした東芝ブース |
Aquilion 64のパネル展示 |
Infinix Celeve-i INFX-8000V |
Viamo |
勝俣健一郎氏 |
山田晋也氏 |
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