4月9日(金)の13:35からMR検査 非造影MRA - 1(CyPos)とMR検査 非造影MRA - 2(CyPos)の研究発表を拝聴した。
このセクションでは主にMRAの撮像パラメータを変更し,これまで造影検査を行う必要があった病変の描出,椎骨動脈,肺動静脈,四肢の血管の描出するについて検討が行われていた。
肺動静脈,四肢の血管の描出では,心電同期,呼吸同期など撮影条件の検討,椎骨動脈ではBPAS法を用いた血管の描出について報告があった。
MRI検査では,1つの撮像法の中に複数のパラメータが含まれており,それらのパラメータを最適な値に設定することが重要であることが分かった。また,それらの撮像パラメータを病変部位の性質に合わせて変更することで,これまで描出できなかった病変部位を描出することができる可能性があることに驚いた。このセクションのまとめでは,非造影MRAを用いて血管の情報が得ることで,より低侵襲的な撮像法の開発と検討が求められていた。
インナビネット記者 小林龍徳(岐阜大学) |