2024-12-2
キヤノンメディカルシステムズブース
キヤノンメディカルシステムズは,North Hallのメイン通路を挟んで2つのブース(6713,7313)を展開し,ブーステーマである「Meaningful innovation. Made possible.」に沿った,臨床に意味のあるイノベーションを起こす最新システムを展示した。正面にCT とMRI の実機を配置し,メイン通路を歩くと4台の装置が出迎えてくれるかのようだ。
MRIはRSNA初展示となった「Vantage Galan 3T / Supreme Edition」と,1.5Tの「Vantage Fortian」を展示。大きくアピールしたVantage Galan 3T / Supreme Editionは,マグネットや傾斜磁場コイルなどを内製化して一新し,超解像画像再構成技術「Precise IQ Engine (PIQE)」も活用することで高い臨床的有用性を発揮することを紹介した。
CTは,RSNA 2023で発表された「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」と80列マルチスライスCT「Aquilion Serve SP」を展示し,検査サポート機能「INSTINX」による検査効率向上などを提案した。また,研究開発中のフォトンカウンティングCTは,初めて検出器モジュールの実物(一部)が展示された。
このほか,ヘルスケアITでは,AIを活用したプラットフォーム「Automation Platform」による読影業務の自動化支援や,画像解析ワークステーション「Vitrea」のアプリケーションなどを紹介した。
また,North Hall内のVendor Workshopsにもブース(8349)を出展し,医師を講師に迎えた多彩なワークショップを4日間にわたり開催している。前半のCT,MRI,ヘルスケアITのセッションでは,Aquilion ONE / INSIGHT EditionとPIQEによる心臓CTや,可視化とAI活用による自動化・ワークフロー効率化など注目度の高いテーマを取り上げるほか,後半の超音波のセッションでは,12月4日に東京医科大学の杉本勝俊氏が肝臓へのマルチパラメトリックアプローチについてワークショップを行う。キヤノンメディカルシステムズは,最新のソリューションを臨床で活用してもらうために,このようなワークショップを学会・展示会や研修施設などで行う「Canon Medical Academy」を欧米で展開しており,製品開発とは別の面からも臨床に意味のあるイノベーションを起こすための活動に取り組んでいる。