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RSNA2024 キヤノンメディカルシステムズ - 核医学 TOF時間分解能が238ピコ秒へと進化した「Cartesion Prime SP Edition」

2024-12-4

実機を展示したデジタルPET-CT「Cartesion Prime」

実機を展示したデジタルPET-CT「Cartesion Prime」

キヤノンメディカルシステムズは,デジタルPET-CT「Cartesion Prime」の実機を展示し,検出器性能が向上した「Cartesion Prime SP Edition」(日本国内では「Cartesion Prime / Luminous Edition」の検出器性能が向上した装置として2024年11月に発売)を中心にアピールした。
Cartesion Prime は,体軸方向27cmの検出器を搭載し,優れた実効感度により高品質な画像の出力を実現している。Advanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated(AiCE-i)をPETとCTの両方に適用できることで,低ノイズ・高コントラストの画像を低線量で取得できる。また,空冷を採用しており,チラーレスによるスペースの有効活用やランニングコストの抑制においても有用性が高い。
Cartesion Prime SP Editionでは,検出器内部の信号処理回路の改良により,Time-of-Flight(TOF)時間分解能が238ピコ秒に,peak NECR(雑音等価計数費)も200kcps以上に向上した。Theranosticsの研究が進み核医学領域は新たなフェーズへと移行しつつあるが,性能強化によりそのニーズにより応えうる装置へと進化した。
会場では,Cartesion Primeの臨床画像も供覧し,AiCE-i適用による撮像時間の短縮や小病変の検出能の向上,高BMI患者への対応など,さまざまな臨床的メリットを得られることを紹介した。また,外部モニタを使わずにPET収集データから呼吸体動の少ない時相を自動抽出し,動きの影響を低減したデバイスレスPET呼吸同期システム「Auto-Gating」も使用でき,その効果を示す臨床画像とともにモニタ展示を行った。

AiCE-iにPETを適用することで収集時間を短縮

AiCE-iにPETを適用することで収集時間を短縮

 

PET呼吸同期システム「Auto-Gating」では呼吸体動の影響を低減

PET呼吸同期システム「Auto-Gating」では呼吸体動の影響を低減