2024-12-5
多くの来場者が操作体験を行ったUSコーナー
キヤノンメディカルシステムズのUSは,「iBeam+」によりさらなる高画質を実現したプレミアム超音波診断装置「Aplio i 800」と,小規模医療機関向けのコンパクトな「Aplio flex」を展示した。
Aplio i 800などをラインアップするAplio i / Prism Editionシリーズでは,超音波のビーム形状を浅部から深部まで均一に細く,高密度に送受信する「iBeam Forming」とiシリーズ専用のプローブを用いた「iBeam Slicing」に加え,高速信号処理が可能なプラットフォームにより送受信・信号処理アーキテクチャiBeamが進化し,さらに鮮明で高精細な画像を取得できるiBeam+が使用可能となった。また,iBeam+の応用により,140°の広視野角検査を実現するSuperWide Viewや,Full Focusといった多彩なBモードを利用することができる点も特長である。
また,AIソリューションブランド「Altivity」のもとに開発されたさまざな先進的アプリケーションも使用可能だ。「3D Wall Motion Tracking」は,分解能・感度が向上した四腔像のボリュームデータに対して各種tracking解析を行うことで,簡便で再現性の高いGLSや局所心筋の壁運動解析を行える。LV/LA/RVは自動でトレースラインを設定することができ,Merge機能を使用することで四腔を合成して表示するQuad Chamber Trackingも可能となっている。
展示では,複数台のAplio i 800を用いてデモンストレーションを行った。来場者も実際に操作を体験し,画質や各種アプリケーションの操作性・有用性を確認していた。
小規模医療機関向けのAplio flexは,コンパクトな筐体に生活習慣病のマネジメントに有用なアプリケーションを搭載し,一次予防を担うクリニックなどでの活用を想定して開発された。腹部検査用の標準的なプローブを用いて超音波周波数依存減衰を測定できる「Attenuation Imaging(ATI)」は,ROI内の減衰係数をカラー表示することができ,わかりやすい画像で非アルコール性脂肪肝炎(NASH)などの診断を支援する。