2024-12-4
Angio-CTを中心に体験型展示を行った血管撮影装置エリア
キヤノンメディカルシステムズがアンギオCTを世に送り出して30年が経過した。この間,アンギオCTの導入・臨床活用は伸び続け,件数が増えているだけでなく,領域を拡大するなど広がり続けている。RSAN 2024では,VRやシミュレータを使った体験型展示やプレゼンテーションを通して,血管撮影装置「Alphenix」とCT装置を組み合わせた「Alphenix 4D CT」(国内では「Angio CT」)を中心に,来場者にソリューションを体感してもらう展示を行った。
Angio CTは,組み合わせるそれぞれの装置の性能や機能だけでなく,装置がスムーズに連携することが安全・確実で効率的な手技を行うためのポイントとなる。キヤノンメディカルシステムズでは,2つのシステムがインテグレートした“Ture Angio CT”とすることを重視して開発を重ねてきた。外傷治療など一刻を争う場面では,システム統合が良くなければワークフローが低下し,ひいては臨床アウトカムが不良となる。外傷などの領域でキヤノンメディカルシステムズのAngio CTが選ばれているのは,システムインテグレーションが良好で臨床価値を生み出していることの証と言えるだろう。
米国においては,Angio CTを使ったチャレンジングな取り組みも行われており,循環器領域の構造的心疾患(SHD)治療や小児領域など,新しい領域への応用が検討され,奥行きをもった進化を見せている。
エリアの一角では,臨床に精通した熟練スタッフによるプレゼンテーションが行われ,多くの参加者と議論が交わされた。