ITEM in JRC 2010

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ブースリポート
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お問い合わせ先:
株式会社AZE
東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館13F
TEL 03-3212-7721 FAX 03-3212-7722
E-mail info@aze.co.jp

荒波に漕ぎ出す大船をイメージしたブースで,安心感と安定性をアピール

  毎年,独創性にあふれるブース作りで会場の話題をさらっているAZE社は今回,大きな和船をイメージしたブース展開を行った。ブース内には,刀や着物,幟などが展示され,“和”が強くアピールされた。

  ブースコンセプトについて,代表取締役社長の畦元将吾氏は,「経済不況や医療法改正などの影響を受け,医療界はいま,大変厳しい状況にあります。こうした医療の現状を荒波にたとえ,荒波に漕ぎ出す大船をイメージしてブースをデザインしました。AZE VirtualPlaceは,国内のみならず,グローバルにおいても高い評価を得ることができ,米国にAZE of Americaを設立して約1年で受注台数が100台に届こうとしているなど,お陰様で,この厳しい状況下でも安定した経営状態を維持できています。そこで,ユーザーの皆様には大船に乗った気持ちで,AZEとともに医療という荒波を進んでいただきたいとの思いを,このブースに込めました。さらに,開発の中心はあくまでも日本であるという思いを,“和”のイメージで表現しています。日本の先生方のご意見を世界に発信していくとともに,海外の先生方ともコラボレーションしながら,これからもより優れた製品作りに取り組んでいきたいと考えています」とコメントしている。

  また,同社は今年,創立10周年を迎えたが,Anniversary EditionとしてAZE VirtualPlaceシリーズを一新し,そのポイントとして,さらなる高速化,新解析機能,ネットワーク強化の3つを掲げて展示を行った。なかでも,新たに発表された超高速画像処理技術搭載の「AZE VirtualPlace F series」が大きな注目を集めた。(4月10日取材)


AZEブース
AZEブース
荒波に漕ぎ出す大船をイメージ
荒波に漕ぎ出す大船をイメージ

代表取締役社長の畦元将吾氏
代表取締役社長の畦元将吾氏
デモンストレーションの様子
デモンストレーションの様子

● 表示処理速度が従来の20倍以上に向上した「AZE VirtualPlace F series」を発表

  高画質と豊富なアプリケーションが国内外で高く評価されている3D画像処理ワークステーション「AZE VirtualPlace」に,新たに「AZE VirtualPlace F series」(以下,F series)が登場した。これまでにない新しい発想に基づく超高速画像処理技術を搭載し,表示処理速度が従来の20〜30倍と,飛躍的に向上した。AZE VirtualPlaceの画像処理速度には以前から定評があったが,F seriesにより,世界トップクラスのスピードを実現したことになる。また,この技術の搭載に伴い,画像表示機能を補正したことで,画質も従来より大幅に向上している。外科手術や救急など,緊急時の画像診断において威力を発揮すると期待されており,F1(Formula One)のレーシングカーがイメージされたAZE VirtualPlace F seriesコーナーは,実際の画像処理速度を体感しようと,終日多くの来場者で賑わっていた。

  F seriesは,スタンドアローン型のAZE VirtualPlace Lexus64から導入を開始し,順次ネットワーク型ワークステーション(WS)への展開が予定されている。


AZE VirtualPlace F seriesコーナーの様子
AZE VirtualPlace F seriesコーナーの様子
  AZE VirtualPlace F seriesの画像処理速度が体感できるようになっていた。
AZE VirtualPlace F seriesの画像処理速度が体感できるようになっていた。

● 新解析機能を豊富に紹介

  AZE VirtualPlaceは豊富なアプリケーションが大きな特長となっているが,今回も,新アプリケーションや新たに追加された機能が多数紹介された。


Fusion EX(SPECT+CT):SPECTとCTの融合画像。同社独自のアトラスデータにより位置合わせの精度が大幅に改善された。ブルズアイ表示により,冠動脈と梗塞が疑われる部位との関係を容易に観察することができる。
Fusion EX(SPECT+CT):SPECTとCTの融合画像。同社独自のアトラスデータにより位置合わせの精度が大幅に改善された。ブルズアイ表示により,冠動脈と梗塞が疑われる部位との関係を容易に観察することができる。
  COPD病変解析:CT画像をもとに,気管支病変と気腫性病変の診断を行う。気管支内腔・外壁径,低吸収域体積測定などが可能。さらに,今年からBrigham & Women’s HospitalとのCOPDソフトウエア開発に向けた共同研究を開始した。
COPD病変解析:CT画像をもとに,気管支病変と気腫性病変の診断を行う。気管支内腔・外壁径,低吸収域体積測定などが可能。さらに,今年からBrigham & Women’s HospitalとのCOPDソフトウエア開発に向けた共同研究を開始した。

MR遅延造影:梗塞病変の広がり具合を,ブルズアイ表示によって視覚的に評価することができる。また,新たに3種類のブルズアイが同一画面上に表示できるようになったほか,自動解析機能を追加したことで,すべてのスライスに対して自動解析が可能となった。
MR遅延造影:梗塞病変の広がり具合を,ブルズアイ表示によって視覚的に評価することができる。また,新たに3種類のブルズアイが同一画面上に表示できるようになったほか,自動解析機能を追加したことで,すべてのスライスに対して自動解析が可能となった。
  大腸解析ソフトウェア:CT画像を基に大腸を自動的に抽出し,簡単な操作で大腸内腔を評価できる。展開画像の表示はもちろん,デジタルクレンジングや仮想内視鏡画像とPET画像との融合画像も表示することができる。メディックサイト社のコンピュータ支援診断(CAD)にも対応している。
大腸解析ソフトウェア:CT画像を基に大腸を自動的に抽出し,簡単な操作で大腸内腔を評価できる。展開画像の表示はもちろん,デジタルクレンジングや仮想内視鏡画像とPET画像との融合画像も表示することができる。メディックサイト社のコンピュータ支援診断(CAD)にも対応している。

● サーバ型/ネットワーク型WSの安定性が向上

  サーバ型WS(画像配信サーバ)「AZE VirtualPlace PREMIUM」,ネットワーク型WS「AZE VirtualPlace 雷神 Plus」と「AZE VirtualPlace 風神 Plus」が展示された。ネットワーク型WSとは,院内のネットワークに接続された電子カルテ端末やPACSの端末などの汎用PCをクライアントにすることで,汎用PCでもWS本体と同様に2D/3D/4Dの画像参照や画像再構成,画像解析などを可能にするシステム。また,サーバ型WSでは,ネットワーク型WSの性能は継承しつつも,大容量ハードディスクとDICOMサーバ機能を搭載し,小規模の画像サーバや一時的なThin Sliceサーバとして活用することができる。電子カルテやPACSの端末に表示されたAZEボタンをワンクリックするだけで,AZE VirtualPlaceが起動できるなど,シームレスな連携を特長としているほか,新しい自動前処理機能“AZE Auto Analyzer”によって,必要な画像処理が自動で行われるようになり,診療科の医師がいつでも必要な画像を自由に参照できるようになることから,ネットワーク診断を加速すると期待されている。

  このほか,AZE VirtualPlace PREMIUMでは,従来はクライアントの接続権限数に比例してライセンス料が必要だったが,新料金体系により,基本ライセンス料のみでクライアント接続数は無制限となった。

 

AZE VirtualPlace 雷神 Plusコーナー
AZE VirtualPlace 雷神 Plusコーナー


● AZE VirtualPlaceの高精細MRI画像をモニタでアピール

  受付脇に設置されたモニタには,東芝メディカルシステムズ社の3T MRI「Vantage Titan」の画像データから再構成されたMRI画像がモニタで展示されていた。AZE VirtualPlaceは以前からMRI画像の画質が高く評価されていたが,さらなる高画質化が図られたことが強くアピールされていた。


AZE VirtualPlaceによる,3T MRI画像表示
AZE VirtualPlaceによる,3T MRI画像表示

● AZE展入賞作品を展示

  3月13日(土)に,シャングリ・ラホテル東京において,WSによる3D画像(解析)の臨床的役割の確立をめざし,「第1回AZE展」が開催された。これを受けて,ブース内には,AZE展で入賞した19作品を展示する“AZE展 2010 Gallery”が設けられた。

 

AZE展 2010 Gallery
AZE展 2010 Gallery

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