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ブースリポート
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2007 2006 2005

和心伝心
〜さらに“深化”した3Dワークステーションで診断を強力にサポート

畦元将吾 代表取締役社長 畦元将吾 代表取締役社長

 当社は今回,400m2のブースで忍者屋敷をイメージした空間を表現しました。忍者というのはもともと,間諜,隠密などと呼ばれ,戦国時代には通信者として活躍していましたが,いわば,主人にとって物事がうまく運ぶよう,裏方の役割を果たしていました。そういう意味では,われわれもまったく同じです。医師が良い診断,治療を行うためには,得られた画像データをより有効に活用する必要がありますが,その手助けをするために,わかりやすく使いやすい,優れた製品を作っていきたいと考えています。そして,その実現のために,新たに開発したのがネットワーク型3Dワークステーション「AZE Virtual Place Terminal Server Raijin’08」とスタンドアローンタイプの「AZE Virtual Place fujin’08」です。画像処理スピードの速さや,1つのオプションソフトウエアを購入すれば複数台端末で同時に稼働できる経済性の良さ,さらには使いやすさ,手軽さという点で,高くご評価いただいています。
(4月6日取材)

 

ブース

ブース風景


◆特許取得技術「PRISMA」を搭載した新製品「AZE Virtual Place Terminal Server Raijin’08」を中心に展示

 AZE社は今回,忍者屋敷をテーマとしたブース作りで,ITEM会場の話題をさらった。ブース全体を循環器(霧隠才蔵),脳神経・整形(猿飛佐助),呼吸器(柳生十兵衛),消化器(服部半蔵)などの領域別に明確にわけ,説明員による各機能のデモンストレーションを中心とした展示を行うことで,わかりやすさを追究。短時間で効率的にブース内を回れるよう工夫されていた。
  展示の中心となったネットワーク型3Dワークステーション「AZE Virtual Place Terminal Server Raijin’08」(以下,Raijin’08)は,同時に複数台のクライアントがアクセスし,計2万枚以上の画像解析を同時に行うことが可能な3D画像処理サーバとワークステーションの複合機である。汎用PCでもストレスのない処理速度が実現でき,Windowsだけでなく,Mac OSにも対応できるのが大きな特長だ。アプリケーションソフトは,本体1ライセンスを契約すれば,すべてのクライアントで使用できる。アプリケーションは24種類のソフトが用意されており,他に類を見ない種類の多さを誇る。簡単な操作で再現性の高い高画質が得られる特許取得技術「PRISMA」(プリズマ)を搭載したことで,従来よりもさらに画質が向上したほか,新しい循環器のアプリケーションや肺解析ソフトウエアによって解析機能も強化された。
 また,スタンドアローンタイプの「AZE Virtual Place fujin’08」(以下,fujin’08)は,同時処理枚数は1万枚以上で,Raijin’08とほぼ同じ機能が搭載されている。アップグレードによってネットワーク型のRaijin’08に拡張することができるため,施設の状況に応じた柔軟内対応が可能だ。


・新肺解析ソフトウエア

 呼吸器領域では新たに,“COPD解析”(写真1)と“肺結節解析”(写真2)が追加された。北海道大学との共同研究によって開発されたCOPD解析は,CT画像で気管支内腔や外壁の径,低吸収領域体積の測定が可能である。きわめて先進的な技術によって細気管支が追跡できるため,スパイロメトリーの代わりになりうると期待されている。肺結節解析では,肺結節の部位をセミオートで検出し,体積の計測や,CT値による性状の分布をヒストグラム表示することが可能となった。

 

COPD解析
写真1
肺結節解析
写真2

・循環器領域の新アプリケーション

 循環器領域では新たに,“Sliding thin Slab MIP”(写真3)と“アブレーション解析”が追加された。Sliding thin Slab MIPでは,厚みを持たせたMPR像の任意方向の直行断面をリアルタイムに描出することで,血管走行に応じて任意方向の観察が可能になる。また,アブレーション解析では,肺静脈をCT画像から抽出し,肺静脈の径や面積が自動で計測できるため,術前の治療計画などで有用性が高い。このほか,CT値によるプラークの性状評価を色分けすることができるカラーマッピング機能が従来よりも強化され,より見やすくなった(写真4)。

 

Sliding thin Slab MIP
写真3
Sliding thin Slab MIP
写真4

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