ITEM2017 根本杏林堂 ブースレポート
CEエビデンスシステム対応機器や,薬機法承認を取得した「Sonazoid Shot S」など,医療安全と治療支援のための製品を展示
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2017-5-9
根本杏林堂ブース
根本杏林堂は,今年も医療安全の向上をテーマに,造影検査情報管理システム“CEエビデンスシステム”に対応した同社のフラッグシップモデルであるCT用造影剤自動注入器「DUALSHOT GX7」を中心に,各モダリティに対応した造影剤注入装置とその周辺機器を展示した。
MRI用造影剤注入装置「SonicShot7」や,デュアルタイプのアンギオ用造影剤自動注入装置「PRESS DUO」,シングルタイプのアンギオ用造影剤自動注入装置「PRESSPRO GEO-150」に加えて,第一三共社のブースには2017年2月に薬機法の承認を取得したソナゾイド専用注入装置「Sonazoid Shot S」が展示された。
●造影検査の安全性向上を実現する“CEエビデンスシステム”
CEエビデンスシステムは,造影剤注入装置と院内ネットワークを専用のゲートウエイを介してつなぐことで,RISやPACSと連携し,相互に診断情報のやりとりを行うシステム。RISから取得した患者の副作用歴やアレルギー歴,腎機能測定値などの造影剤注入前に確認すべき重要な情報を,注入装置の画面上に表示することができる。取得した患者情報は部位ごとの検査プロトコールに自動で反映されるため,副作用情報などがある場合はアラートが表示される。これにより,検査前の見落としを防ぎ,患者の安全性向上に寄与する。さらに,造影剤の投与結果をDICOM画像にしてPACSに自動保存したり結果をRISに反映することができるため,確実な診療情報の共有を可能としている。今回は新たに,MRI用造影剤注入装置にもCEエビデンスシステムが対応したことが紹介された。
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●簡単な操作で最適かつ安全な造影剤の自動注入が可能な「DUALSHOT GX7」
同社のフラッグシップモデルであるDUALSHOT GX7は,デュアルタイプのCT用造影剤注入装置。タッチパネル式を採用したシンプルな画面デザインのユーザーインターフェイスによる高い操作性に加え,部位に応じた注入プロトコールを事前に登録しておくことで,検査部位を選択するだけで,検査内容に合わせた注入が自動で行われる。シリンジの装着は,ワンタッチアダプタにより,軽く回すだけで容易に行うことができるほか,CEエビデンスシステムや,撮影室側でも注入条件を確認できる「圧力注入モニタ」,血管外漏出を検知する「造影剤モレ検知サポートシステムLD」などのオプションに対応する。
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●新たにCEエビデンスシステムへの対応が発表された「SonicShot7」
MRI用の造影剤注入装置SonicShot7は,DUALSHOT GX7と同様,患者の体重などから最適なプロトコールを自動設定する機能を標準搭載している。今回からオプションでCEエビデンスシステムに対応しており,MRI検査で重要な腎機能の情報取得が可能となった。また,本製品の大きな特長として,スタンドから本体まで,すべて非磁性体の部品で構成されており,MRマンモグラフィなど,マグネットの前後から患者にアクセスしなければならないケースでも,寝台まで限りなく近い距離に装置を置いて,手技中に手元で簡単に操作することができる。また,シリンジの設置部に近接センサを備え,シリンジをセットした際にプランジャー後部を自動で検出する。これにより,CT造影剤と比べて容量の少ないMR造影剤を,自動で最適な量で注入することが可能となり,薬剤使用量の低減にも効果を発揮する。
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●薬機法承認を取得した「Sonazoid Shot S」
ITEM2016では参考出品であったソナゾイド専用注入装置Sonazoid Shot Sは,今年2月に薬機法承認を取得し,新製品として第一三共社ブースにて展示された。Sonazoid Shot Sは,フットスイッチによる注入操作を採用し,従来は2名で行っていた超音波検査を1人で行うことを可能にした。また,分離速度が速いソナゾイドに対し,1分間に1回,容器を左右に180°ずつ回転させる機能を備え,手動では困難だった定速・定量の注入を可能にした。
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●ヘッドモニタを備えた「PRESSPRO GEO-150」 と注入中の希釈比率変更が可能な「PRESS DUO」
アンギオ用造影剤自動注入装置PRESSPRO GEO-150は,DUAL SHOT GX7などと統一されたユーザーインターフェイスによる優れた操作性を特長としている。注入装置のヘッド部に注入情報が表示されるモニタを搭載したことで,造影剤の残量や注入速度・量などをその場で確認でき,安全な造影検査の実現を支援する。また,PRESS DUOは,アンギオ用造影剤と生理食塩水の両方を搭載でき,注入しながら希釈比率を変更可能な唯一の装置で,低濃度造影剤を使用するCTライクイメージング検査にも対応する。従来は検査部位や内容に応じて,検査前に最適な希釈比率の造影剤を作っておく必要があったが,PRESS DUOでは,注入中でもタッチパネル上の操作だけで自由に希釈比率を変更できる。また,エクステンションチューブ“SPIRAL FLOW TUBE”を採用したことで,造影剤と生理食塩水の混合効率が向上した。
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●造影検査をサポートする周辺機器
今回の展示では,CT,アンギオに加えてMRI用の注入装置にも対応したエクステンションチューブ“SPIRAL FLOW TUBE”が強くアピールされた。SPIRAL FLOW TUBEは,従来,CT用のチューブとして使われていたT字型チューブを改良し,造影剤と生理食塩水の混合率向上を図ったもの。造影剤の流路に対して生理食塩水を横から流し込んでチューブ内にらせん流を発生させることで,生理食塩水と造影剤をしっかりと撹拌する。
このほか,MR用造影剤注入装置の周辺機器として,負荷心筋パーフュージョンMRI検査を行う際の負荷薬であるATPを持続的に微量投与するためのポンプ「acot S」が展示された。
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●お問い合わせ先
株式会社 根本杏林堂 営業部
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-27-20
TEL:03-3818-3541(代表)
URL:https://www.nemoto-do.co.jp/