2019-12-4
Konica Minolta Healthcare Americas, Inc.
(コニカミノルタ)ブース
RSNA 2019[2日目:12月2日]
Konica Minolta Healthcare Americas, Inc.(コニカミノルタ)は,前回から継続して“See the future of healthcare.”をテーマに掲げた。コニカミノルタでは,これまでの製品で蓄積したデータを活用し,付加価値として提供するソリューションの開発に,各領域で取り組んでいる。ブースでは,領域ごとに最新のソリューションが紹介された。
RSNA2019の展示の目玉はデジタルX線動画システムで,日本国内では,2018年11月にX線動画解析ワークステーション「KINOSIS」として提供が開始されている。米国では,ワークステーション単体ではすでにFDA承認を取得。さらに,2015年に買収したViztek社のUアーム型X線撮影装置「KDR AU System」に搭載したX線動画撮影システムとしてFDAに申請中である。Viztek社の子会社であった20/20 Imaging社の足部用X線撮影装置や動物用X線撮影装置なども展示され,充実したX線撮影装置ラインアップがアピールされた。
超音波領域では,「SONIMAGE HS1」や「SONIMAGE MX1」などが展示された。これらの製品は日本国内でも展開しているが,米国では整形外科領域に加え,麻酔科領域での活用を増やすべく,セミナーやKey Opinion Leader(KOL)への訴求などを積極的に行っている。コニカミノルタでは,超音波領域をX線とヘルスケアITに続く3本目の柱として成長させていきたい考えだ。
クラウドPACSソリューション「Exa Platform」(日本未展開)は,米国では中小のイメージングセンターを主なターゲットとして提供している。さらに,カナダやブラジル,タイなどのパイロット施設で試験導入を開始しており,米国を拠点にグローバルに展開する計画が紹介された。
2017年に買収した遺伝子検査会社Ambry Genetics社(カリフォルニア)や創薬支援企業Invicro社(ボストン)の事業も紹介された。Ambry Genetics社では,遺伝子解析を基に,主に乳がんを対象としたリスク診断を行う「ケアプログラム」を展開し,社内の遺伝子コンサルタントによるフォローまで一貫して行えることを強みとしている。
また,コニカミノルタでは,社内外の製品を活用したサービス事業の開発にも取り組んでおり,ブースでは,「スマートグラス」が参考展示として紹介された。