RSNA2019 キヤノンメディカルシステムズ - テーマ
患者主体の医療を提供する“Collaborative imaging”のコンセプトを実現する製品,ソリューションをアピール
2019-12-2
キヤノンメディカルシステムズ
(Canon USA Inc.)ブース
RSNA 2019[1日目:12月1日]
Canon USA Inc.(キヤノンメディカルシステムズ)は,サウスビルディング(South hall)に巨大なブースを構えた。今年は,これまで隣接した別ブースとなっていたVital Images,Olea Medicalなどの子会社もブース内に統合し,より一体感を持って事業を進めていくことをアピールした。来場者の一番目に入る位置にビッグスクリーン(モニタ)を設置し,展示のポイントや今回のテーマである“Made possible.”の実現に向けた同社のメッセージを紹介していた。
キヤノンメディカルシステムズは,2017年初めのキヤノングループ入りから社名変更と変革の大波を乗り越えてきた。2020年には,キヤノンライフケアソリューションズ,AZEといったグループ内企業の統合再編が予定されており,さらなる飛躍に向けた体制づくりが進められる。瀧口登志夫社長はRSNA2019のブースで,「これまでは,キヤノングループの一員として,まずは一人立ちするためのいわば土台作りをしっかりと進めてきた。ユーザーの皆さまや関係各位の支援で想像以上に順調に事業を進めることができたと感謝している。2020年からの事業再編は,ヘルスケア事業をさらに飛躍させるための新たな一歩だ」とコメントした。
展示のトピックスとしては,昨年のRSNA2018で初めて披露された“Collaborative imaging”が,1年を経てさらにコンセプトがブラッシュアップされ,CLINICAL,OPERATIONAL,FINANCIALの3つの領域で“Made for Life”の理念を実現するさまざまなソリューションを統合的に提供できることをアピールした。ヘルスケアIT(HIT)では,AI技術の展開としてCTやMRIといったモダリティの画像を取り込み,自動処理を行う“Automation Platform”を紹介した。
CTコーナーではAiCE,Deep Learning Spectral Imagingなどを搭載した「Aquilion ONE / PRISM Edition」を発表。また,デジタルPET検出器を搭載したPETと80列CTを組み合わせたデジタルPET-CTスキャナ「Cartesion Prime」も初展示された。MRでは,Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)と高速撮像技術“Compressed SPEEDER(CS)”を搭載した3T MRI「Vantage Galan 3T / Focus Edition」を出展。さらに,これらの技術が1.5T MRIの「Vantage Orian」にも搭載されることをアナウンスした。
超音波では,ハイエンドとなるAplio i800を中心にAplio a550,Xario 200G,Viamo c100などを展示し,肝臓や整形(スポーツ医学)領域でのアプリケーションをアピール。X線では,X線循環器診断システムの「Alphenix」と320列のADCTを組み合わせた「Alphenix Sky+」を展示した。