2019-11-25
1.第105回北米放射線会議(RSNA 2019)が12月1日に開幕
2.Technical Exhibitには701社が出展,133社が初登場
3.世界152か国に会員を持つRSNA
1.第105回北米放射線会議(RSNA 2019)が12月1日に開幕
第105回北米放射線会議(RSNA 2019)が2019年12月1日(日)〜6日(金),米国シカゴ市マコーミックプレイスで開催される。今回のテーマは,“See Possibilities Together”。American Board of Radiology (ABR)エグゼクティブディレクターのValerie P. Jackson, M.D.が大会長を務める。Jackson大会長は,乳腺画像診断のエキスパートとして,インディアナ大学の教授などを歴任してきた。
初日12月1日には,8時30分からArie Crown Theaterで恒例のOpening Sessionが行われる。この中で,Jackson大会長は,President's Addressとして,“A Matter of Perspective: Putting a New Lens on Our Patient Interactions”をテーマに講演する。
また,Opening Sessionでは,スタンフォード大学医学部教授のAbraham Verghese, M.D.が講演を行う。“Finding the Caring in Care”をテーマに,人工知能(AI)などの技術が医療を大きく変えようとしている今,医療者はどうあるべきか,改めて考える機会になるだろう。
2.Technical Exhibitには701社が出展,133社が初登場
2019年10月23日(水)付の公式発表では,RSNA 2019のTechnical Exhibitには701社が出展する。展示スペースは44万1800平方フィートの上る。初出展は133社で,日本からはドクターネットが初出展企業リストに名を連ねた。また,前回までの人工知能(AI)関連企業を集めた“Machine Learning Showcase”が,今回AI Showcaseに名称を変更し,144ブースで構成される。ほかにも,3D Printing & Advanced Visualization Showcaseのエリアも用意され,27のブースが設けられる。また,Startup Showcaseには22社が参加する。
一方,学会のプログラムは, Scientific Paperが16分野で1662題の発表がある。また,Plenary Sessionは6題で,Education Courseは440コースとなっている。このほか,Lakeside Learning Centerで行われるEducation Exhibitは1905題,Scientific Posterは904題が採択された。
RSNA 2018はプロフェッショナル登録が2万7435人を記録し,トータルの参加者は5万2985人となった。放射線医学の世界最大級の学会であるだけに,会員数も多い。2019年11月の時点で,世界152か国に,5万3400人以上の会員がいる。
RSNAの歴史は1915年に前身であるるWestern Roentgen Societyが会合を開いたことに始まる。1918年からはTechnical Exhibitが設けられ,1975年には現在のマコーミックプレスを会場に開催された。その後,場所を変えたものの,1981年以降は,再びマコーミックプレスを会場にしている。
会期中は海外からも多くの参加者があることから,シカゴの町は賑わいを見せる。RSNAの発表では,RSNAによるシカゴへの経済効果は1億3000万ドルに上るという。