RSNA2015 フィリップス- テーマ
“Reinventing radiology”をテーマに,放射線科領域の次の100年を考える新技術やソリューションを紹介
2015-11-30
Philips Healthcareブース
RSNA 2015[第1日目:11月29日]
Philips Healthcare(フィリップス)は今回,ブースデザインをリニューアルし,展示コンセプトに“Reinventing radiology”を掲げた。RSNAが昨2014年で第100回を迎え,新しい100年が始まる今回,放射線科領域に対するこれからのアプローチを考える展示を企画した。「患者をケアの中心に考える」というヘルスケアの基本テーマはそのままに,放射線科,病院経営,患者の3者を軸として,正確な診断を支援し,ワークフローを向上させる製品・技術開発に取り組む姿勢を示している。
また,フィリップスでは医療施設とコラボレーションしたビジネスを促進していく。2015年11月には,カナダのMackenzie Healthと,グループ病院の放射線部門のシステムを18年間にわたり包括的に提供・管理してくパートナーシップ契約を締結した。このようなビジネスを欧米を中心に拡大させており,日本での展開もめざしていく。
展示としては,2014年にFDAを取得し,アメリカ国内での提供が始まっているデジタルPET/CT「Vereos PET/CT」と2層検出器を搭載したスペクトラルCT「IQon Spectral CT」が,臨床画像も含めて紹介された。MRIとしては,開発中の脳神経領域のアプリケーションを展示するとともに,ペースメーカーや金属などのインプラントのデータを登録すると,安全にMRI検査を実施できるプロトコールが自動で設定される新技術“ScanWise Implant”を紹介した。
また,Android端末にアプリをダウンロードし,プローブを接続するだけで超音波検査が可能な「Lumify」(日本国内医薬品医療機器等法未承認)が初お披露目となった。月額199ドルのレンタル方式で使用でき,在宅をはじめとした機動性を求められるシーンで活用できる。
X-rayでは,堅牢性が向上した「SkyPlate2」,全身領域のグリッドレス撮影が可能になる“SkyFlow plus”,移動時のコンパクト性を高めた回診装置「MobileDiagnost wDR 2.1」が初公開された。フォトンカウンティング技術を実装したマンモグラフィ装置「MicroDose SI」は,開発中のトモシンセシスについてモニタ展示を行った。
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