RSNA2015 フィリップス - X-ray
堅牢性が向上した「SkyPlate2」やコンパクトになった「MobileDiagnost wDR」など新製品・新技術を公開
2015-12-2
バージョンアップしたワイヤレスFPD
「SkyPlate2」
RSNA 2015[第1日目:11月29日]
X-rayエリアでは,一般撮影装置や回診装置とともに,バージョンアップしたワイヤレスFPD「SkyPlate2」と,これまでの胸部領域のみから全身へと対象領域が広がったグリッドレス撮影技術“SkyFlow plus”が発表された。SkyPlate2は,プレート四隅の金属カバーや防水加工により堅牢性が向上しているほか,バッテリーの着脱も容易になっており,医療現場で取り扱いやすくなっている。これらは,ハイエンドのFPD搭載一般撮影装置の「DigitalDiagnost」と移動型デジタルX線撮影装置「MobileDiagnost wDR」との組み合わせが可能である。
MobileDiagnost wDRは,最新の2.1バージョンが発表された。日本国内ユーザーの要望を受けてX線管の支柱を下げられるようになり,移動時の前方確認や部屋の出入りが容易になる。なお,X線管球の可動域(回転315°,高さ方向550〜2020mm)は変わらず,幅広い領域に対応する。また,立位・臥位がセットになったDigitalDiagnostは実機を展示。さまざまな部位の撮影や長尺撮影のデモンストレーションを行い,高い機能性をアピールした。
フォトンカウンティング技術,スリットスキャニング技術を採用したデジタルマンモグラフィ「MicroDose SI」は,低被ばく・高画質・スペクトラルが特長の装置で,患者の負担を軽減することができる。今回,市場ニーズの高まりを受け開発されたトモシンセシスについてモニタ展示を行った。現行装置と機構が異なるが,1回の撮影で,通常のマンモグラフィ画像とトモシンセシス画像,さらにスペクトラル情報を得ることができ,臨床価値がさらに高まる。海外では2016年にリリースを予定している。
このほか,アンギオシステムのコーナーでは,日本では2015年8月に発売された頭蓋内脳動脈瘤の低侵襲治療サポートツール「AneurysmFlow」を紹介した。AneurysmFlowは,頭蓋内動脈ステント(脳動脈瘤治療用Flow Diverter)によるカテーテル治療において,留置前後の血流の流れをリアルタイムに可視化することで,治療方針の最適化に貢献する。
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