病院のコストダウンと効率化に役立つハードウエア導入最新事例情報セミナー
クラウドで実現するベンダーに縛られない低コストで効率的な地域連携の海外事例のご紹介─HIE(Health Information Exchange)のご提案─
海外で広がる効率的なスター型Hub接続での医療連携

ここでは,諸外国の事例を中心に紹介する。HPでは,米国やシンガポールなどの国家的なHIE(Health Information Exchange)プロジェクトに参加している。日本の医療連携では,電子カルテやPACS,HIS,RISなど個々のシステムごとに接続させている場合が多い。しかし,諸外国における医療連携では,医療機関間でそれぞれが保有するデータに変更を加えることなく,必要な情報だけをマッピングするようなシステムを構築している。また,日本の場合,医療機関や介護事業者,自治体などがそれぞれデータベースを保有し,そのデータベース間での情報のやりとりを行うような運用にはメッシュ構造での連携が検討されることが多いが,海外の場合は,それぞれがHIEを経由して情報を共有するスター型Hub接続で連携する効率的なネットワークで検討される。

「どこでもMY病院」構想などの日本のIT戦略

政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)は,2010年5月に日本のIT戦略をまとめた「新たな情報通信技術戦略」を公表した。この中で医療分野においては,「地域の絆の再生」という項目で,「『どこでもMY病院』構想の実現」「シームレスな地域連携医療の実現」などの目標が掲げられている。今後,このモデル事業が行われるなど,目標実現に向けて施策が進められていくことになる。一方総務省では,全国の地方自治体のクラウド導入に向けて,基本指針や電子自治体の計画をとりまとめることにしており,「自治体クラウド推進本部」を設置している。今後の地域医療連携には,クラウド的な接続を考える必要も出てくるだろう。

既存のシステムを変更せず安全性の高いデータ連携が可能なCDX

Crossflo Data Exchange(CDX)のデータ連携ソリューションがある。モンタナ州保健福祉局では,HPのNonStopサーバーとともにCDXを導入し,リアルタイムでのデータ共有,短期間でのシステム構築を実現している。CDXは,医療機関のデータベースからデータを抽出して,HL7などのXMLスキーマに合ったXMLドキュメントに変換することができる。XMLドキュメントは暗号化や電子署名付与によりセキュリティが担保されている。これにより,既存のシステムに変更を加えることなく,ベンダーに縛られない低コストで効率的な医療機関連携を可能としている。また,HPのNonStopサーバーをスター型Hub接続の中心で稼働させることで,24時間365日の稼働が約束された高い安全性を確保したデータ連携を可能にしている。 なお,HP市ヶ谷本社ではCDX稼働環境を用意しており,デモンストレーションや実データでの検証にも対応している。

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●問い合わせ先
日本ヒューレット・パッカード株式会社
カスタマー・インフォメーションセンター
TEL 03-6416-6660
http://www.hp.com/jp/ws_medical

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