ITEM in JRC 2010

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ブースリポート
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ケアストリームヘルス株式会社
東京都中央区八丁堀2-21-6 八丁堀NFビル
TEL 03-5540-2260

顧客のニーズに合った製品を提供する柔軟性を“Change for Good”で表現

  変化する顧客のニーズに合った製品を提供していく姿勢を“Change for Good”というテーマで表現したケアストリームヘルスは,カセッテサイズのワイヤレスFPD「ケアストリーム DRX-1 システム」と画像データ外部保管委託サービス「eHealth Managed Service」を今年の目玉として紹介した。ケアストリーム DRX-1 システムは,ブース内にコーナーを3つ設けるなど,力を入れて製品の特徴をアピール。また,単にデータを保存するだけでなく,施設間の患者ID統合機能など,施設間連携の強化に役立つ機能も備えるeHealth Managed Serviceにも注目が集まった。(4月10日取材)   ケアストリームブース
ケアストリームヘルスブース
大きなCarestream DRX-1 Systemの模型が目を引いていた。

● 世界初のカセッテサイズでワイヤレスのFPD「ケアストリーム DRX-1 システム」が登場

  ケアストリーム DRX-1 システムは,3月19日に発売された新製品。世界初のカセッテサイズのワイヤレスFPDである。カセッテサイズのため,アナログのカセッテやCRを使用していた既存のX線撮影装置にそのまま使用することができ,容易にDR化することができる。撮影した画像は,無線でコンソールに転送され,撮影後約5秒でポジショニング確認画像を表示し,その約10秒後には次の撮影が可能なため,効率的な撮影フローを実現する。バッテリーは,本体に内蔵されており,着脱式のためバッテリーの残量がなくなっても,充電しておいたバッテリーとの交換ですぐに使用できる。

  ブースでは,既存の装置をそのまま使用できることをアピールするため,立位と臥位のX線撮影装置にケアストリーム DRX-1 システムをセットして展示していた。

  また,ケアストリーム DRX-1 システムは,高いDQEを実現したことにより,低線量で高画質の画像が得られることも特徴の1つである。CRによる撮影線量の半分以下で,同等以上の画質が得られるという。

  取材に対応いただいた岡 知樹デジタルマーケティング担当兼広報マネージャー。持ち運びも容易なカセッテサイズのケアストリーム DRX-1 システムをアピール
取材に対応いただいた岡 知樹デジタルマーケティング担当兼広報マネージャー。持ち運びも容易なカセッテサイズのケアストリーム DRX-1 システムをアピール

既存装置のDR化が容易なことを紹介するため,立位と臥位のX線撮影装置にセットしてケアストリーム DRX-1 システムを展示した。
既存装置のDR化が容易なことを紹介するため,立位と臥位のX線撮影装置にセットして
ケアストリーム DRX-1 システムを展示した。
CRによる撮影線量の半分以下で撮影したケアストリーム DRX-1 システムの画像を展示し,高画質な画像が得られることを紹介していた。
CRによる撮影線量の半分以下で撮影したケアストリーム DRX-1 システムの画像を展示し,高画質な画像が得られることを紹介していた。

● 施設間連携に役立つ機能も備えた画像データ外部保管委託サービス「eHealth Managed Service」

  ケアストリームヘルスが今回もう1つの目玉として紹介していたのが,画像データ外部保管委託サービス「eHealth Managed Service」である。単にデータを保存するだけでなく,施設間の患者IDを自動で統合する機能や遠隔読影をサポートする機能を有していることが特徴。施設間の患者IDの統合により,例えば,クリニックから紹介で来た患者さんについて,病院側で撮影した患者さんの画像を開くと,連動してクリニック側の患者さんのデータも表示されるという環境を実現することができ,地域医療連携での活用も期待される。また,ストリーミング機能を実装しているため,院外で画像を参照する際にも高速に表示されるという。

  このほか,eHealth Managed Serviceを活用することで,PACSの初期導入コストやシステムをリプレイスする時に発生するデータ移行の費用を抑えることができるなどのメリットがある。

  eHealth Managed Serviceを紹介するコーナー。データが強固に守られていること表すため,サーバ(左)をネットで囲って展示した。
eHealth Managed Serviceを紹介するコーナー。データが強固に守られていること表すため,サーバ(左)をネットで囲って展示した。

● “ボリュームマッチング機能”を追加した「Kodak CARESTREAM PACS V11 SuperPACS」を紹介

  Kodak CARESTREAM PACS V11 SuperPACSは,高速3D画像処理や心臓解析などが可能なアプリケーションを搭載したPACSで,今回新たにモダリティの異なる画像の位置合わせを自動で行う“ボリュームマッチング機能”が追加された。2Dのスライスデータから作成したボリュームデータをもとに,部位情報を自動的に認識し,MRIとCT,CTとPETなど,モダリティの異なる画像の位置を合わせることができる。

  Kodak CARESTREAM PACS V11 SuperPACS
Kodak CARESTREAM PACS V11 SuperPACS

● マンモグラフィ画像に対応したレーザイメージャの新製品を出展

  マンモグラフィのコーナーでは,レーザーイメージャの新製品やデジタルマンモグラフィ用ワークステーションなどが展示された。

  レーザーイメージャの新製品は,4月1日に発売されたデジタルマンモグラフィ画像の出力に対応した小型のテーブルトップドライイメージャ「Carestream DryView5850 Laser Imager」。508dpiの高精細画像を実現した。62cm(幅)×66cm(奥行き)×52cm(高さ)のコンパクトサイズに,2段のフィルムトレイを装備し,マンモグラフィ対応サイズである六つ切サイズを含めた5種類のフィルムサイズに対応する。

  デジタルマンモグラフィ用ワークステーション「Carestream Virtual Mammography Workstation V11」は,マンモグラフィの読影用に使いやすさを追求したワークステーションで,ブースでは,読影効率の向上に寄与する機能を紹介していた。その1つが,ピクセル等倍表示の際に欠けてしまう部分の読影をスムーズに行うことが可能な“インテリズーム機能”である。これは,自動的に乳房を最適な領域で分割し,ボタン操作で見たい領域を簡単に表示させることが可能な機能である。なお,Carestream Virtual Mammography Workstation V11は,MRIやCTなどの他のモダリティの表示も可能である。

  Carestream DryView5850 Laser Imager
Carestream DryView5850 Laser Imager

  このほか,最新のアナログフィルム「Min-R EVJ」とCRの画像を比較できるよう展示されていた。Min-R EVJは,乳腺内外の描出とスキンラインの描出の両方に優れたフィルムである。また,CRの画像は,画像処理ソフトウエアバージョン5.2が搭載された「Kodak DirectView Elite CR System」で処理されたもので,アナログフィルムに近い画像を実現し,高い診断能を提供することをアピールした。


Carestream Virtual Mammography Workstation V11
Carestream Virtual Mammography Workstation V11
最新のアナログフィルムMin-R EVJ(上段)とCR(下段)の画像を展示
最新のアナログフィルムMin-R EVJ(上段)とCR(下段)の画像を展示

● フィルムメーカーで唯一,アナログフィルムコーナーを設置

  昨年同様,フィルムメーカーで唯一アナログフィルムのコーナーを設けたケアストリームヘルスは,直接撮影用フィルムと関節撮影用フィルム「PFJ Plus Film」の画像を展示した。同社は,アナログフィルムの市場が縮小傾向にある中で,製品を安定供給し続けていくという姿勢を示しており,同コーナーの設置がそうした同社の姿勢を表している。

  直接撮影用フィルム(上段)と関節撮影用フィルム「PFJ Plus Film」(下段)の画像の展示
直接撮影用フィルム(上段)と関節撮影用フィルム「PFJ Plus Film」(下段)の画像の展示

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