2007 国際医用画像総合展

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2006 2005

東芝メディカルシステムズ

 
Made for Life “患者さんのために,あなたのために,パートナーシップのために”

柳川 隆 マーケティング統括責任者
柳川 隆 マーケティング統括責任者

東芝は,「Made for Life:患者さんのために,あなたのために,ともに歩むために」のスローガンのもと,患者さんに優しい技術,システムを利用される方にとって臨床価値を高めるアプリケーション,医療機関経営効率化のためのソリューションといったテーマで展示を行っております。
当社は国内メーカーとして唯一,スクリーニング・診断・治療・フォローアップまで全てのモダリティをカバーし,さらに医用ITとしてHIS/RIS/PACSまでを提供できる,いわば「トータルソリューション・プロバイダ」です。さらに,最近では主要モダリティが海外で高い評価を頂戴し,グローバル企業としての活動を強化してきました。今回のITEMでは,アジアから多くのお客様が参加されているため,東芝では海外スタッフが展示説明にあたると共に,サテライトで"Advanced Cardiac CT Seminar"を開催,国内外から多くの申込を頂いております。
今回の東芝ブースには,テクノロジーリーダーシップを象徴する数多くの新製品を展示しています。64列MSCTのNo.1技術をそのまま引き継いだ新型16列MSCT,世界最軽量のRFコイルを用いたパラレルイメージングMRI技術,今まで不可能だったアームポジションを可能とするバイプレーン・アンギオシステム,ユーザの声と最新技術を結集して開発された新型X線TVシステム,女性陣が女性のために開発した国産唯一のマンモ装置,さらに使い易く高画質の新型超音波装置など。さらに,ITではモダリティと連動して撮影条件を再現するといった新しいワークフローを実現した次世代PACSなどをご紹介しています。
このJRC期間中には,展示会と共に多くの共催セミナーを開催し,医師・技師の先生方とのパートナーシップを更に強化していきたいと思います。

(4月13日取材)

●MSCT  新しい16列マルチスライスCT「Activion16」

保険点数の算定基準が装置の種別に変更されるなど医療環境の変化により,CT装置に対するニーズも多様化している。このような変化に対応しつつ東芝CT装置の優れた性能を活用していくため,Aquilion64で培われた機能・操作性を生かした新しい16列マルチスライスCT「Activion16(アクティビオン)」を発表。Aquilion64列と同様の基本画質,操作性,被ばく低減技術を継承しながら,コンパクトなガントリと,シングルコンソールシステムに凝縮したことで,フレキシブルに設置環境の設定が可能で,さまざまな施設で使用できる。外観も両手で包み込むような優しい曲線と青空をイメージした配色で,緊張を和らげる優しいデザインとなっている。また,本体上に高度な3Dワークステーション機能を搭載しているため,撮影から高精細の2D/3D結果出力までを本体のみでスムーズに行なえる。
(取材協力:桑原 博さん CT事業部国内担当参事)

桑原 博さん CT事業部国内担当参事

MSCT 新しい16列マルチスライスCT「Activion16」

MSCT 新しい16列マルチスライスCT「Activion16」


●MRI  広領域をカバーするRFコイル「Atlas SPEEDER」

RSNA2006で発表した,高精細画像を広領域で得ることができるRFコイル「Atlas SPEEDER」をメインに展示した。Atlas SPEEDERは,高いS/Nをもつ小さいサイズのコイルエレメントをたくさん配列することで広い領域をカバーするもの。最大128エレメントを配列することが可能で,最長205cmまでカバーする。躯幹部の検査用では,32個のエレメントで体軸方向50cmの領域を高密度に撮影可能。スループットが大幅に向上し,さらに検査途中でのコイルの入れ替えが不要のため,ワークフローがさらに高まる。また,コイルは患者さんの負担を考慮し,1エレメントあたりの重量を75gと世界最軽量を実現。患者さんの体に密着して装着できる柔らかい構造となっている。今回は,VantageにAtlas SPEEDERを搭載した機器(薬事未承認)も参考展示した。また,東芝が長年実績を積み上げてきた非造影MRAでは,Time-SLIP法による画像など,さまざまな部位の非造影イメージを紹介していた。非造影MRAは最近,国外でも注目され始め,MRIの今後のトレンドの1つとして期待される。
(取材協力:臼井 嘉行さん MRI事業部参事)

MRI 広領域をカバーするRFコイル「Atlas SPEEDER」

臼井 嘉行さん MRI事業部参事

●X線TVシステム  新発想のX線TVシステム「ZEXIRA」
X線TVシステム 新発想のX線TVシステム「ZEXIRA」

渡邊 直人さん X線事業部参事

FPD搭載のデジタルX線TVシステム「ZEXIRA(ゼクシラ)」を展示。搭載したFPDの移動範囲を大きく改善したことで多目的利用が可能になった。泌尿器検査も楽にこなせるように,寝台足側端から13cmまでの撮影が可能。また,天板表面に曲面形状を持つ東芝独自の"ラウンドシェイプ天板"を採用することにより,消化管検査などの体位変換が行いやすくなりERCPのような長時間の検査における患者さんの負担を軽減する。さらに,"あんしん起倒モード"により,立位手前の70°〜85°で一時停止させることができ,曲面天板が体を支えることで高齢者などの転倒を防止することができる。そして,新型デザインの遠隔操作卓では,寝台操作やX線条件設定において直感的で素早い選択ができるよう,すべてボタンやノブなどのハードスイッチで操作ができる。
(取材協力:渡邊 直人さん X線事業部参事)

 


●Angio  大視野のFPDを搭載したAngio装置「Infinix Celeve -iINFX-8000V」
2006年に発表したバイプレーンのX線Angio装置「Infinix Celeve -i INFX-8000V」に,さらに大視野のFPDを搭載したシステムを紹介。Infinix Celeve -i INFX-8000Vは,床置き式Cアームシステムとして初めての5軸回転機構を搭載し,従来では不可能であったCアームポジションを可能にし,患者さんの頭部に大きなフリーアクセスエリアを作り出すことができる。さらに,装置自体を患者さんにあわせて自由に動かすことができる。しかし,8インチ×8インチのFPDでは,主なターゲットが循環器に限定されていたが今回,12インチ×16インチのFPDが搭載可能となり,床置式装置の血管造影システムとして世界初の本格的な全身対応が可能になった。また,アプリケーションにおいても,CTのような三次元画像を作成するシステムなどの開発を進めている。
(取材協力:木村 達さん X線事業部長)

Angio 大視野のFPDを搭載したAngio装置「Infinix Celeve -iINFX-8000V」

木村 達さん X線事業部長


●マンモグラフィ  女性による女性のためのマンモグラフィ「MAMMOREX Pe・ru・ru」
マンモグラフィ 女性による女性のためのマンモグラフィ「MAMMOREX Pe・ru・ru」

鈴木 由美子さん 営業本部営業推進部アプリケーション担当
女性スタッフが中心となり,女性のために開発した新型マンモグラフィ「MAMMOREX Pe・ru・ru(ぺルル)」を発表。受診者の視点から設計されたラウンドフォルムとパールホワイトの色彩は,受診者に安心感を与える。さらに,日本女性に合わせて開発した新素材の圧迫板と圧迫制御機構により,検査時の痛みを低減。ポジショニングは素早く正確に行うことができ,スイッチのレイアウトにもさまざまな工夫を取り入れているため,簡単で素早い操作が可能である。また,AEC用検出野のXY移動が10か所となり,検出野サイズの大小切り替えと合わせることで高精度の検査が可能になった。現在はフィルムとCRでの対応だが,今後FPDでの展開も進める予定である。
(取材協力:鈴木 由美子さん 営業本部営業推進部アプリケーション担当)

●US  新超音波造影剤に対応した最高級機超音波診断装置「Aplio XG」
US 新超音波造影剤に対応した最高級機超音波診断装置「Aplio XG」  濱滝 寿伸さん 営業本部営業推進部クリニカル担当参事
2006年末に認可された新超音波造影剤Sonazoidに対応した最高級機超音波診断装置「Aplio (アプリオ)XG」を紹介。主に欧州で広く使われてきた低音圧型の造影剤は,マイクロバブルを壊さなくても十分な造影効果が得られ,造影剤注入後から比較的長い時間高フレームレートの画像観察が可能である。今回わが国で認可されたSonazoidも低音圧型の造影剤であり,それに対応した多彩な機能をAplio XGは備えてる。例えば,造影剤の流入をリアルタイムに観察できるReal Time Perfusion Imaging,肝臓内の微細な血管を可視化するMicro Flow Imagingなどがある。また,造影剤を使わない検査においても,独自のDifferential THIにより,深部まで高コントラスト分解能の画像を得ることができる。また,コンパウンド技術ApliPureは,均一性が高く観察しやすいBモード画像を表示できる。さらに,新搭載の19インチLCDモニタにより, 大画面で高画質を観察することが可能となった。
(取材協力:濱滝 寿伸さん 営業本部営業推進部クリニカル担当参事)


●PACS  次世代型PACS「Rapideye"SyncShot"」
PACS 次世代型PACS「Rapideye"SyncShot"」 小田 諭さん SI事業部システム営業担当参事
従来の画像サーバは,DICOM画像を受信するだけだったが,「Rapideye"SyncShot"」では,CT装置Aquilion(V3.2以降)の撮影条件を画像とともに保存し,再検査時にその撮影条件をCT装置に戻すことができる。これにより再現性のあるCT撮影が可能になり,画像の正確な比較・診断を行うことができる。また,前回のキー画像と同じ位置の今回画像を同期して即時に表示できるため,読影効率とレポート作成効率が大幅に向上する。そのほか,電子カルテシステムやオーダリングシステムと連携し,Webベースでの画像表示,MPRやMIPなどの3D画像処理を実現する「Rapideye"Hyper"」や,画面デザインを一新し,操作性も向上したRISシステム「Rapideye"Agent"」などを紹介した。
(取材協力:小田 諭さん SI事業部システム営業担当参事)

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