2006 国際医用画像総合展

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東芝メディカルシステムズ この企業のHPへ ITEM特集トップへ
お問い合わせ先: 東芝メディカルシステムズ株式会社 広報室
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E-mail tmd.-ky045@tmsj.dx.toshiba.co.jp

東芝メディカルシステムズ

東芝メディカルシステムズ

 
Made for patients, Made for you, Made for life 〜トータルソリューションと東芝独自の技術をアピール

山科秀喜 広報室参事
山科秀喜 広報室参事
“Made for patients,Made for you,Made for life”今回は,この3つのコンセプトのもとに展示を行いました。患者さんのケア向上のため,装置を使っていただく先生方や技師の方のために,さらには,検査・診断をサポートするために,東芝がお手伝いできることをご提案させていただいております。特に強くアピールしたいのが,東芝は,常にテクノロジーリーダーシップをめざすトータルソリューションプロバイダであるという点です。今回の展示でも,MSCTやMRIなどのモダリティだけでなく,治療装置,PACSやHISなど,幅広い製品の優れた技術を実感していただけるようになっています。なかでも一番の注目は,5つの回転軸を持つアンギオ装置「Infinix Celeve-i」です。ブース中央の展示スペースでは,実際に動きをご覧いただけるデモを行いました。64列MSCTでは,世界最小の0.5・のスライス厚で,0.35秒の回転速度を実現。また,短軸,静音,非造影といった患者さんにやさしい東芝の技術をご覧いただけます。そして,超音波装置ではハイエンド装置から白黒専用機まで5機種をラインアップしています。このように,東芝独自の技術と,すべてのお客様のニーズにお応えする製品をご提供し,お客様に満足していただけるよう,これからも努力を続けていきたいと思います。(4月7日取材)
●Angio
廣瀬聖史さん 営業推進部X線担当

Infinix Celeve-i INFX-8000V
今回,新しく開発いたしましたバイプレーンのX線Angio装置「Infinix Celeve-i INFX-8000V」(新製品)は,世界で初めてのポジショニングを可能とするAngio装置です。従来までのバイプレーン装置は患者さんの頭側にCアーム支柱がありますが,この床置き式Cアームは,床回転とCアームの支柱の動きの組み合わせにより,患者さん頭部に大きなフリーアクセスエリアを作りだすことができます。麻酔器の設置場所や麻酔科の先生の立ち位置の制限が緩くなり,インターベンションの際のアプローチが楽になるだけではなく,患者さんにつながる様々なケーブル類とCアームの干渉が無くなることで,Cアーム操作によるケーブル抜けなどの危険性を回避できます。また,最も重要なのは,患者さんのポジショニングを変えるのではなく,装置自体を患者さんにあわせて自由に動かすことができるということです。そのため,床置き式Cアーム装置ながら,200cmにも及ぶ長手移動と180cmにも及ぶ横手移動を可能といたしました。
FPDのサイズは現在8インチ×8インチのため,循環器科が主なマーケットになりますが,今後搭載できるパネルのラインナップを増やして,幅広いニーズに応えられるようにしていきたいと考えております。
(廣瀬聖史さん 営業推進部X線担当)

●MSCT
0.5mmスライスのアイソトロピックボクセルイメージが可能なAquilion64が,新しく3つのモデルでラインナップされました。ガントリ回転速度が0.5秒の装置を標準機とし,0.4秒,さらに,0.35秒の装置が新たに登場しました。この0.35秒の装置では,画像再構成速度がこれまでの毎秒16画像から28画像へと進化しています。
 被ばく低減については,Real ECという,患者さんの体格に応じてX線量を調整する機能をさらに一歩進めて,“Volume EC”という新しいアプリケーションが登場しました。これは,単に被ばく低減を図るだけでなく,XYZ軸の必要な方向に必要な線量を照射し,高画質を維持しながらできるだけ被ばくを抑えるという技術です。また,“Boosot 3D”,“QDScan”画像処理技術では高画質と被ばく低減の両方を実現しています。この3つの技術が加わったことで,さらなる高画質と被ばく低減が図れるということです。また,心臓検査用の「フェーズナビ」など,新たなアプリケーションも加わっています。
(桑原 博 CT事業部国内営業担当/営業推進部技術担当課長)
桑原 博 CT事業部国内営業担当/営業推進部技術担当課長

Aquilion64

●MRI
塙 政利 MRI事業部長臼井嘉行 MRI事業部参事1.5TMRI「EXCELART Vantage F2-Edition」のPROシリーズ

短軸,静音,非造影が特長の1.5TMRI「EXCELART Vantage F2-Edition」のPROシリーズを新発売しました。Vantageは全世界で300台以上の実績があり,国際的な評価が高いMRIです。今回は特に,FBIやBody Diffusionといった独自の非造影アプリケーションを充実させました。なかでも,NEO(Non-contast Enhancement and Organic selective)と名づけた東芝独自の選択的非造影MRAでは,腎臓の動脈を選択的に,非常に高画質で描出できるようになりました。従来は,さまざまな脈管系がすべて写ってしまっていたのですが,NEOの技術を使うと,例えば移植腎の評価でも目的とした血管がきちんと描出されていますし,血流を確認することもできます。腎臓以外にも肝臓の門脈だけの描出も可能です。ブースにご来場いただいたお客様からも,「こんな画像はいままで見たことがない」と大変高い評価をいただき,関心を集めました。新しいコイルも開発しています。
(臼井嘉行 MRI事業部参事 ※写真左は塙 政利 MRI事業部長)


●PET-CT
大滝弘嗣さん サービス本部サービス部フィールドサポート担当

MSCT「Aquilion16」
国内ナンバーワンのシェアを誇る東芝のMSCT「Aquilion16」と,4mm×4mm,13×13個配列で高画質が実現できるLSO検出器の2つを組み合わせPET-CT「Aquiduo」を展示しています。ガントリ移動方式を採用し,患者さんが常に同じポジションでPETとCTの検査が行えるため,患者さんの快適性が高まるだけでなく,従来の天板移動方式で問題となっていた天板のたわみによるPETとCTの撮影位置のズレの問題を解消し,フュージョン画像の精度を高めています。また,PETとCTの間が開いていることも,患者さんの快適性の向上に寄与しています。さらに,今回新たに,ワークステーション「GMS-7700R」を使ってPETとCTの画像を重ね合わせて解析する機能が搭載されています。
(大滝弘嗣さん サービス本部サービス部フィールドサポート担当)

●US
Apl


Xario
東芝のハイエンド超音波診断装置「Apl」と「Xario」を展示してます。「Xario」では特に消化管・上肢下肢血管領域に関して,リニアプローブの画質で高い評価をいただいておりますので,消化管・上肢下肢血管領域の画像を見ていただくために会場でデモを行っています。また,今回の展示では,検査から報告書の完了まで東芝がすべてをカバーするということをコンセプトに,「Echo Agent」という院内ネットワークシステムのご紹介もしています。Echo Agentでは,超音波の画像をサーバに保存して,その画像を評価していただきながらレポートの作成もできます。同じ患者さんの過去画像と,その日に検査した画像との比較も容易ですし,保管場所の確保や画像を探す手間も省け,先生方のストレス低減につながるということで,関心を集めています。
(濱田聡明さん 営業推進部超音波担当)

●PACS
木佐貫 明 SI事業部システム営業担当主任
総合医用画像管理システム(RapideyeHyper)を中心に,RIS,ビューワ+レポート作成端末,カンファレンス端末を展示しています。ビューワのモニタとしては1Mカラー,2Mカラー,3Mモノクロ,そしてグレアタイプの5Mモノクロを出展しました。画像サーバはDICOM形式とJPEG形式の2種類の画像を,Webベースで閲覧するMultiWebServer機能を搭載。院内の各所端末で場所を選ばずDICOM/JPEG画像をInternetExploreで閲覧することが可能です。MPR/MIPもWebベースで作成/表示/保存ができます。画像数の多いマルチスライスCT画像の閲覧に威力を発揮します。またアミン(株)のご協力で,3Dワークステーション(ZIOSTAION)と連携し,3Dボリュームデータを連動して作成する展示を行い,注目を集めました。
 読影レポートでは,レポート本文のキーフレーズとキー画像をHyperLinkで結ぶHyperLinkReportを展示。キーフレーズとキー画像の関係をより明確にし,読影情報をより正確に依頼医に伝達する強力なツールとして評価をいただいております。
 放射線部門以外のソリューションとして,マンモ/整形領域のアプリケーションや,カンファレンス機能の展示を行い,フイルムレスシステムの実現性をPRすることができました。
(木佐貫 明 SI事業部システム営業担当主任)

【Advanced Application Seminar】
MRアプリケーションのエンドレス・イノベーション
会場風景
会場風景

似鳥敏明氏
似鳥敏明氏
(杏林大学医学部
放射線医学教室教授)


Steven J.Raible氏
特別招聘講演の
Steven J.Raible氏
ITEM2006の会期中の4月8日(土),パンパシフィックホテルにおいて,“Made for Life「Advanced Application Seminar」”が開催された。杏林大学医学部放射線医学教室の似鳥敏明教授を座長に,「MRアプリケーションのエンドレス・イノベーション」のテーマで講演が行われた。特別招聘講演では,University of LouisvilleのSteven J.Raible氏が心臓の画像診断や米国のMR事情,最先端のStem Cell研究などについて紹介した。また,東芝メディカルシステムズによる拡散強調画像と非造影MRAに関する技術講演のほか,2005年12月に行われた“画論”で入賞した2施設による最新アプリケーションの臨床応用について発表が行われた。

● 特別招聘講演
「Cardiac MR:Case Studies in Evaluation of Shorteness of Breath」
Steven J.Raible (Assistant Professor of Medicine Division of Cardiology,University of Louisville)

● Advanced Technology & Applications
1.「Essential point of Diffusion & FBI technique」
  宮崎美津恵(東芝メディカルシステムズ株式会社)
2.最新アプリケーションの臨床応用
 Case1 「FBIの新たな展開:Time-SLIP法への進化
     :脳脊髄液循環動態」
  諸星行男(東海大学大磯病院放射線科)
 Case2 「FBIとBody Diffusionの融合:下腿深部静脈血栓症」
  真鍋 努(公立刈田綜合病院放射線科)

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