(株)日立メディコは,同社のCT,MRIなどの製品展示とセミナーを中心に新製品や技術を紹介するプライベートショー「MEDICONNECTION」を,9月3日(土),新大阪イベントホール「レ ルミエール」(大阪市淀川区)で開催した。会場では,新しいコイルシステムでワークフローを向上する1.5T超伝導MRI「ECHELON RX」,“Intelli IP”や“Intelli Center”などで被ばく低減と高画質収集を実現した64列マルチスライスCT「SCENARIA」,多彩で高品質なサービスを提供する「コンシェルジェ」をコンセプトにした次世代画像システム「ImageConcier」,デジタルX線装置「Radnext PLUS」のX線管支持器の新しい操作系“ワンハンドコントローラー”などの実機(モックアップ)が展示された。また,MRI,CT,ヘルスケアITの最新事例を紹介する特別セミナーが開催された。
三木一克氏
代表取締役執行役社長の三木一克氏は「ITEMの横浜での開催中止で,開発してきた新製品をまとめて展示する機会がなくなり残念に思っていた。今回のイベントを“MEDICONNECTION”としたが,展示やセミナーを通じて,新しい製品やシステムの技術や機能の紹介してユーザーとの“コネクション”を強めること,新しく開発したImageConcierを中心にモダリティを“コネクション”することで,使い勝手を向上することを願っている」と挨拶した。
当日は台風12号の影響が心配されたが,朝10時の開場から多くのユーザーが訪れ,実機を前にした説明やセミナーに耳を傾けていた。
〈特別セミナープログラム〉
●MRI
「脳梗塞MRI信号の経時的変化〜超急性期・急性期と亜急性期以降の画像比較」
大日方研(有限会社ONM代表,大日方病院副院長)
●Healthcare IT
「遠隔画像診断・品質向上への取り組み」
成瀬昭二(社会医療法人 岡本病院(財団)第二岡本総合病院 健康事業 顧問)
●CT
「SCENARIAの臨床使用経験と逐次近似を応用したIntelli IPの紹介」
川又郁夫(東海大学医学部附属八王子病院診療協力部放射線技術科科長)
「64ch マルチスライスCT“SCENARIA”:その特長を活かした実践的活用」
林 宏光(日本医科大学放射線医学准教授)
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