2024-12-4
Siemens Healthineers(シーメンス)ブース
Siemens Healthineers(シーメンス)は,“We pioneer breakthroughs in healthcare. For everyone. Everywhere. Sustainably.”というパーパスを掲げて出展した。サウスビルディングで最も面積の広いブースを構え,まさに「南の横綱」と言える存在感を示した。存在感を示したのは広さだけではない。パーパスにあるとおり,技術革新を続け,医療の新たな可能性を切り開いてきたシーメンスだけに,ブース内は新製品ラッシュとなった。
特に話題となったのが,フォトンカウンティングCTの新たなラインアップ3機種が登場したことだ。「NAEOTOM Alpha.Peak」「NAEOTOM Alpha.Pro」「NAEOTOM Alpha.Prime」(いずれも薬機法未承認)はデュアルソースとシングルソース,または検出器幅のサイズを変えて,幅広いユーザーのニーズに応える。NAEOTOM Alpha.Peakは検出器幅が6cmのハイエンドとなるデュアルソースCT,NAEOTOM Alpha.Proは検出器幅が4cmのデュアルソースCT,NAEOTOM Alpha.PrimeがシングルソースCTとなる。
また,MRIの新製品として,PET/MRIの「BIOGRAPH One」(薬機法未承認)を発表した。MRIには,3Tの「MAGNETOM Vida」が組み合わされる。もう1台,日本では11月6日に発表されたヘリウムフリー構造採用の1.5T MRI「MAGNETOM Flow」もお披露目された。さらに,核医学に関しても冷却機構に空冷式を採用し本体以外の設置面積をコンパクトにできるPET/CT「Biograph Trinion」を発表した。このほかにも,日本での導入が始まった外科用CアームX線撮影装置の「CIARTIC Move」など,来場者の関心を引くモダリティが展示されていた。そして,これらのモダリティから発生する画像に加え,非DICOM画像などのデータを一元管理して,画像診断を効率化するプラットフォーム「Syngo Carbon」とそのインターフェイスとなる「Syngo Carbon Space」なども紹介された。
なお,ブースはこれらのモダリティ別でエリアが設けられただけでなく,脳卒中やアルツハイマー型認知症,がんなど疾患別に分けてクリニカルパスに沿ってシーメンスのモダリティを紹介するエリアが設けられたほか,環境保護などサステナビリティへの取り組みもアピールした。