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ITEM2022 リマージュジャパン ブースレポート 地域医療連携における診療データの情報共有で重要となるディスク発行・取り込みシステム「Medical Disc System(MDS)」のラインナップを披露

2022-5-6

リマージュジャパンブース

リマージュジャパンブース

リマージュジャパンは,ディスクパブリッシャーのラインナップをそろえて,来場者を迎え入れた。同社が手がけるディスクパブリッシャーは,IT企業大手が採用するなど,高い信頼性と揺るぎない実績が支持され,世界各国でユーザーを増やし続けている。患者情報という機微な情報を扱う医療分野においても,安定稼働する信頼性の高さが評価を得ており,海外はもちろん日本でも多くの施設で採用されている。今回は,医用画像データなどのディスク発行・取り込みシステム「Medical Disc System(MDS)」として展開しているディスクパブリッシャー「MDS-A20」「MDS-2450」「MDS-6000」「MDS-8300」を展示した。これらの装置と組み合わせるPDIメディア作成ソフトウエアの“RMS(RIMAGE Medical System)”とアレイ社の“AOC”を併せて紹介。MDSにより医療機関の規模や目的に応じた運用が可能なことをアピールした。

ブースではユーザーの導入事例をパネルで紹介

ブースではユーザーの導入事例をパネルで紹介

 

●ユーザーのニーズに応えて,PDIメディア作成ソフトウエアを2種類用意

幅広い産業界で採用されている同社のディスクパブリッシャーであるが,医療分野ではMDSとして,PDIメディア作成ソフトウエアと組み合わせて医療機関に提供している。PDIとは,IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)における可搬媒体を用いた医用画像などの診療データの情報共有を行うための統合プロファイルであり,日本国内では地域医療連携における可搬媒体での情報提供には,PDIに基づいた運用が求められている。MDSのPDIメディア作成ソフトウエアは,同社のRMSとアレイ社のAOCが用意されている。RMSは2020年に登場した純正のソフトウエアで,ディスクパブリッシャーのコントロールPCに搭載される。コントロールPCは,SSDを採用しており,HDDよりも高速な処理が可能である。また,コントロールPCだけでなく,施設内にあるRISや電子カルテ端末から,ブラウザベースでディスク発行などの操作が可能である。マイクロソフト社の“Microsoft Edge”をはじめ,グーグル社の“Google Chrome”など幅広いブラウザに対応。場所や端末を選ばす柔軟かつ効率的な運用を可能にする。ディスク装填ビンにCD,DVDをセットしておくだけで,データ量に応じて使用するメディアを自動的に選択して,処理を行う。さらに,熱転写方式のプリンタを採用したMDS-2450,MDS-6000,MDS-8300では,ラミネート加工によるキズに強いラベルを作成でき,再生不良などのトラブルを防止する。
一方,AOCは,PDIメディア作成ソフトウエアとしてはトップシェアを有する。RMS同様,ディスクの書き込みからラベル印刷まで自動処理が可能だ。
さらに,MDSは,オプションでインポート機能も提供する。ほかの医療機関から提供されるCD,DVDをコントロールPCだけでなく,ほかの端末からも取り込み作業を行える。RMSは,“RMSネットワークインポーター”が用意され,AOCはアレイ社の“Preludio”または“連続インポーター”のいずれかを選択できる。

PDIメディア作成ソフトウエア“RMS”は施設内のPCからブラウザで操作可能

PDIメディア作成ソフトウエア“RMS”は施設内のPCからブラウザで操作可能

 

●医療機関の規模や発行枚数などに応じて4機種から選択できるパブリッシャー装置

MDSは,医療機関の規模やディスクの発行枚数などに応じてパブリッシャー装置を選択できる。MDS-A20は,プリンタ一体型の装置。寸法は17.8cm(H)×38.1cm(W)×37.5cm,重量は7.7kgである。パブリッシャー内蔵レコーダーとインポート用外付けレコーダーが各1基あり,ディスク装填ビン,最大装填枚数は1ビン,20枚で,外部排出スロット枚数も20枚。プリンタは一体型で,4800dpiのインクジェット方式となっている。小型・軽量であることから,診療所などの発行枚数の少ない施設向きの装置と言える。
病院向けの主力装置であるMDS-2450は,前回のITEMで新製品として発表された。パブリッシャー内蔵レコーダーが2基,インポート用外付けレコーダーが1基,ディスク装填ビンが3ビン,最大装填枚数は150枚で,外部排出スロット枚数は7枚。一体型のプリンタは400dpiの熱転写方式を採用している。
同じく病院向けの主力装置であるMDS-6000は,パブリッシャー内蔵レコーダー数,インポート用外付けレコーダー数,ディスク装填ビン数,最大装填枚数はMDS-2450と同じだが,外部排出スロット枚数が50枚となる。また,プリンタは外付け,600dpiの熱転写方式で,MDS-2450よりも高精細になっている。
ハイエンドのMDS-8300は,パブリッシャー内蔵レコーダーが4基,インポート用外付けレコーダーが1基,ディスク装填ビンが4ビン,最大装填枚数は400枚で,外部排出スロット枚数は100枚。プリンタはMDS-6000と同じく外付け,600dpiの熱転写方式である。

小型・軽量で発行枚数の少ない診療所などに適した「MDS-A20」

小型・軽量で発行枚数の少ない診療所などに適した「MDS-A20」

 

病院向けの「MDS-2450」は2021年に発表

病院向けの「MDS-2450」は2021年に発表

 

「MDS-6000」は600dpiの熱転写方式のプリンタを採用

「MDS-6000」は600dpiの熱転写方式のプリンタを採用

 

ハイエンドモデルの「MDS-8300」

ハイエンドモデルの「MDS-8300」

 

●お問い合わせ先
社名:リマージュジャパン株式会社
住所:〒111-0051 東京都台東区蔵前3-2-2-9F
TEL:03-6452-8780
URL:https://www.rimage.com/japan/


キヤノンメディカルシステムズ ITEM2022