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ITEM2016 インフォコム ブースレポート刷新されたRIS「iRad-RS」とレポートシステム「iRad-RW」で放射線部門の業務支援を強くアピール

2016-4-28

インフォコムブース

インフォコムブース

放射線部門をはじめとした医療分野のソフトウエアやシステム,ソリューションを手がけているインフォコムは,医療の質の向上を支援して,社会のイノベーションへの貢献に取り組んでいる。放射線部門の製品では,PACSやRIS,レポートシステム,検像システムといった主要なシステムをラインナップしており,個々の医療機関のニーズに合わせた柔軟なシステム構築を可能にしている。
今回のITEMでは,従来のRISとレポートシステムを大幅にリニューアルして,新システムとなったことがPRされた。インフォコムは,2013年にAJS社の放射線部門システム事業を譲り受けた。新しくなった「iRad-RS」とレポートシステム「iRad-RW」には,AJS社の技術が盛り込まれており,さらに機能が充実。放射線部門の日常業務を支援する。このほかにも,放射線治療用RIS「iRad-RT」や,昨年のITEMで新製品として紹介された放射線治療ビューワ「RT Image Viewer」のデモンストレーションを行ったほか,検像システム「iRad-QA」,整形外科用PACS「iRad-OT」もPRされた。
また,放射線部門システム以外にも,災害時に職員への緊急連絡や安否確認を行う「エマージェンシーコール」が紹介された。(4月16日取材)

●新機能を搭載して放射線部門のワークフローの効率化に貢献するRIS「iRad-RS」とレポートシステム「iRad-RW」

ブース内で最も広くスペースをとってPRされたのが,従来製品を刷新して,新製品として出品されたRISのiRad-RSとレポートシステムのiRad-RWである。両製品ともに,AJS社の「Dr.View」シリーズの機能が統合されて,放射線部門の複雑なワークフローにも対応。以前から定評のあったカスタマイズ性能に加えて,ユーザーインターフェイスの大幅な変更により操作性,画面の視認性が向上。より使いやすいシステムへと生まれ変わった。このユーザーインターフェイスは大型モニタでも見やすく,従来のiRad-RS,Dr.Viewのユーザーも違和感を感じることなく,スムーズに操作できるよう設計されている。また,放射線部門のポータル機能も有して,掲示板やメッセンジャー,ファイル共有機能が使えるほか,職員の配置も画面上で確認できる。データの抽出に関する機能が統合され,rawデータ出力機能とデータ分析機能を組み合わせた汎用統計ツールが搭載された。また,目的別マスタメンテ機能もある。
iRad-RSには,受付,検査ワークリストや実施,照会などの業務を支援する機能が強化され,検査マニュアルや前回検査の撮影条件を参照するといったことが可能になったほか,核医学検査にも対応。オプション機能として,シェーマ図を表示して検査内容の指示をしたり,核医学検査におけるオーダ情報からの発注薬品のリストアップをしたりできる。このほか,職員の勤務スケジュール管理,検査装置の点検管理や不具合記録といった機能もオプションで容易される。
iRad-RWは,レポートのテンプレート機能が強化された。循環器部門のレポートにも対応する。また,検索機能も充実し,全文検索の対象項目を拡大したほか,レポート画面でも症例検索を行える。オプションとして遠隔読影支援にも対応する。

新型のiRad-RSとiRad-RWの説明パネル

新型のiRad-RSとiRad-RWの説明パネル

 

視認性と操作性が向上したiRad-RS

視認性と操作性が向上したiRad-RS

テンプレート機能搭載で容易なレポート作成を支援するiRad-RW

テンプレート機能搭載で容易なレポート作成を
支援するiRad-RW

 

iRad-RWは循環器領域の検査に対応

iRad-RWは循環器領域の検査に対応

 

●放射線治療の複雑な業務を支援する治療用RIS「iRad-RT」と放射線治療ビューワ「RT Image Viewer」

iRad-RTは,電子カルテシステムや検査用RIS,PACSと連携して柔軟なシステム構築ができる治療用RIS。“Docking Window”機能により,ユーザーが画面レイアウトを設定することができる。治療内容をタイムラインで表示するなどわかりやすいユーザーインターフェイスを実現している。また,日本放射線腫瘍学会(JASTRO)のガイドラインに準拠して,治療記録の用語などを統一できる。これにより他施設との比較を行いやすくしている。
RT Image Viewerは,DICOM規格のRT Image,RT Plan,RT Structure Set,RT Doseの情報を管理できる。画像表示ではウインドウレベル,ウインドウ幅の変更,拡大,スタック,ROI描画などの機能を有している。また,dose volume histogram(DVH)のグラフ表示にも対応。作成されたデータはiRad-RTでも参照できる。

高い治療用RISのiRad-RTと放射線治療ビューワRT Image Viewer

治療用RISのiRad-RTと
放射線治療ビューワRT Image Viewer

 

 

●高度な計測機能を有する整形外科用PACS「iRad-OT」

整形外科用PACSのiRad-OTは,インプラントを用いた手術を支援する計測機能やシミュレーション機能が充実している。計測機能としてはSharp角やFTA,Cobb角,腰椎すべり率,外反母趾,CORAなどツールが用意されている。これらの計測ツールを組み合わせたカスタム計測ガイドも作成できる。さらに,「線分上の任意の点からの垂線」といった高度な設定での計測も可能である。主要なインプラントメーカーのテンプレートが登録されており,手術のシミュレーションに有用である。

整形外科用PACSのiRad-OTの説明パネル

整形外科用PACSのiRad-OTの説明パネル

インプラントのテンプレートが豊富なiRad-OT

インプラントのテンプレートが豊富なiRad-OT

 

●フィルムレス運用で重要となる検像業務を効率化する「iRad-QA」

iRad-QAは,モダリティから発生する検査画像を確認して,信頼性の高いフィルムレス運用を支援する。検査後にiRad-QAで画像を確認して,必要に応じてウインドウレベル,ウインドウ幅の変更や画像の並び替え,DICOMタグの編集などができる。また,CDなどの外部から持ち込まれた画像の検像にも対応する。
iRad-RSと連携して,検像システム上に検査オーダ内容を表示するほか,iRad-RSへ再撮影のオーダを出すことも可能。さらに,オプション機能“QA Anywhere”により,iRad-QAの端末から離れた場所にあるPCから検像作業を行える。これにより検像業務の負荷を分散させ,効率化を図れる。

●災害時に役立つ緊急連絡/安否確認システム「エマージェンシーコール」

エマージェンシーコールは,地震などの災害時に,施設外にいる職員に連絡して,業務対応の指示や安否の確認を行える。災害が発生すると,固定電話や携帯電話,Eメールなどで発信して,職員やその家族の安否確認,要因配置などの指示をする。安否の状況はシステム端末でリアルタイムで確認できる。医療機関のBCP対策として有用なシステムである。

エマージェンシーコールの安否確認送信画面

エマージェンシーコールの安否確認送信画面

エマージェンシーコールのメッセージ受信画面

エマージェンシーコールのメッセージ受信画面

 

●お問い合わせ先
インフォコム株式会社
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-34-17 住友不動産原宿ビル
TEL:03-6866-3790
URL:http://www.infocom.co.jp/healthcare/irad/


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