新製品「iRad-RT」は，放射線治療の開始から終了までを統合的に管理するシステム。iRad-RT単体での導入だけでなく， iRad-RSをすでに導入している場合には，機能を追加して使用することも可能だ。 iRad-RTは，放射線治療業務で必要とされる情報を，患者情報，原発巣情報や治療実績情報などのオブジェクトモデルに分類して管理するほか，治療装置使用記録，治療患者統計などの帳票出力機能も搭載している。

　従来の検像システム「iRad-EV Station」の機能を向上させた「iRad-QA」を展示していた。iRad-QAは，モダリティから発生する大量の画像へ対応するほか，CRに対する操作性が向上している。また，iRad-QAに付属した画像確認用ビューワも一新。操作を簡素化し，より効率的な検像業務が行えるよう改良されている。　

・整形計測機能

　 整形外科向けのオプション機能「iRad-IA ortho」を紹介。すでに院内にPACSを導入している施設で，部門サーバとして導入できる。整形外科領域における複雑な計測が容易に行える機能や，人口関節置換術前のシミュレーションや術後の経過観察を支援するテンプレートシミュレーション機能を搭載し，これまで画面上では困難だった整形外科業務をサポートする。発売は5月を予定している。

・デンタル表示機能

　 歯列表示に対応するなど，歯科のフィルムレスを視野に入れたシステム構築を可能にする，歯科部門向けのオプション機能である。

　昨年秋に発売された画像入力システム「iRad-PMI」は，他院で撮影されたメディア内のDICOM画像を取り込み，院内の患者IDやオーダ番号に付け替えた上で，PACSに転送する機能。簡単な操作性を実現し，作業の負担を軽減。地域医療連携をサポートする。

（取材協力：ヘルスケア事業本部 放射線システム部
製品営業グループ 葉月美慧さん）