ホーム 取材報告 RSNA2011スペシャル 取材レポート RSNA2011: HITACHI Medical Corp(日立) - US:日立アロカメディカルとしてラインナップを拡充
RSNA2011 |
RSNA2011 [第1日目:11月27日(日)] |
2011年4月にアロカ(株)が日立メディコグループに加わり,日立アロカメディカルとして事業を統合した。両社は以前より,業務提携・資本提携による協業を進めていたが,統合により超音波診断装置のラインナップの幅が広がり,領域や性能,価格など,よりユーザーの要望に応じた装置の提供ができるようになっている。会場では,超音波のコーナーをブースの一角に設け,領域別に装置を配し,各領域においてどのような有用性を発揮するかをポイントに展示,紹介した。また,ステージではプレゼンテーションが行われた。
今回は,ラインナップの中から,「HI VISION Ascendus」「ProSound F75」「HI VISION Preirus」「ProSound α7」「HI VISION Avius」「ProSound α6」の6機種を展示。中でも,2011年2月に発売し,RSNA初展示となった最上位機種Ascendusは,日立グループの最先端技術を集結させ高画質を実現している。次世代の信号処理回路Ultra BE(Ultrasound Broadband Engine)を進化させたUltra BE Uと高感度・広帯域探触子により,高空間分解能・コントラスト分解能を実現し,浅部から深部まで均一な画像を得ることができる。また,世界で初めてリアルタイムにエラストグラフィの3D像を表示可能にしたリアルタイム3D(4D)エラスト機能など,さまざまな新しいアプリケーションに対応している。
Ascendusに次ぐ上位機種のProSound F75は,操作者が楽な姿勢で検査ができるエルゴノミクスデザインを採用。循環器領域に対しては,早期動脈硬化の評価から,2D Tissue Trackingによる壁運動および心腔容積の定量評価まで,さまざまな解析機能を搭載したほか,リニアプローブでのステアラブルCW検査が可能となったことで,正確な診断に貢献している。
これらの製品は,領域別に3つのエリアに分けて展開され,整形領域を中心に表在領域にフォーカスした「MSK & Superficial Imaging」では,「Preirus」「Avius」「F75」の3機種を展示。技術の進歩により13〜16MHzといった高い周波数が使われるようになったことで,X線でとらえにくい軟骨部位や,表在の細い血管までも超音波で観察可能となっており,エラストグラフィやvascularity計測といった整形領域で有用な機能が紹介された。
「Radiology & Interventional Radiology」(全領域)では,Ascendus,Preirus,F75,α6の4機種が展示された。RFAなどにも有用な,USや他モダリティのMPR像を同時表示するRVS(Real-time Virtual Sonography)や,肝臓のエラスト,造影剤モードといった特徴的な機能が,Ascendusを使って紹介された。
乳腺・産婦人科領域の「Women's Healthcare」では,F75,α7,Preirus,Aviusを展示。ファントムを使ったデモンストレーションも行われ,同社が2003年に世界で初めて製品化したReal-time Tissue ElastographyやRVSの乳腺・産婦人科領域への応用について紹介された。
HI VISION Preirus |
MSK & Superficial Imagingエリア |
Radiology & Interventional Radiologyエリア |
Women's Healthcareエリア |
ステージでのプレゼンテーション |
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