ホーム の中の 取材報告 の中の RSNA2011スペシャル 取材レポートの中の RSNA2011: HITACHI Medical Corp(日立)- MRI新製品登場:ワイドボアが特徴の超電導1.5T

RSNA2011

RSNA2011
■ HITACHI Medical Corp(日立)
  MRI新製品登場:ワイドボアが特徴の超電導1.5T

RSNA2011 [第1日目:11月27日(日)]

  MRIは,1.5T MRI「ECHELON OVAL」(日本国内薬事未承認)が発表され,初めて展示された。

  ECHELON OVALの最大の特徴は,快適な検査空間を実現する横に広い楕円形のワイドボアだ。人体が仰向けで挿入されることを考えると,肩の部分,つまり横幅が広いことで快適な空間が生まれることから,ガントリ開口横径を世界最大となる74cmに広げた。さらに,高さ方向も65cmまで広げ,天板を薄型化し,脊椎用コイルを天板内に収まる形状とすることで,快適で被検者にやさしい構造となっている。寝台も,幅64cmのワイド天板を実現し,肩などのオフセンター撮像に対して有用である。なお,脊椎用コイルもワイドデザインで,両端がフレキシブルタイプとなっており,腹部撮影などの際には,埋め込み式と異なり,体にフィットさせることができる。これによりSNRが最大20%程度向上する。

  また,WIT(Workflow Integrated Technology)によってセットアップからスキャンまでのトータルワークフローの最適化を図っている。WITとは,着脱式のモバイルテーブル(WIT Mobile Table)や,撮像部位の違いによる乗せ替えが少なくてすむコイルシステム(WIT RF coil system),被検者の情報確認や編集,同期信号確認ができるガントリ前面上部のモニタ(WIT Monitor)などの技術の総称で,これらにより検査時間を短縮させることができる。

  ハードウエア性能の向上も図られ,20kW×2チャンネル独立制御(Dual RF control)の“Oval drive RF”や,強力な傾斜磁場性能(34mT/m,150mT/m/ms)の“Oval drive GC”を備えている。この高性能ハードウエアにより,高機能アプリケーションも実現。同社独自のアプリケーションとして,ワンクリック撮像・解析を実現する“クリニカルMRS/CSI”や,RADAR-SE法による非同期撮像“SIR Map for Plaque”など,臨床に有用なアプリケーションが紹介された(すべてW.I.P.)。

楕円型ワイドボアの1.5T MRI「ECHELON OVAL」
楕円型ワイドボアの1.5T MRI「ECHELON OVAL」
ECHELON OVAL
はめ込み式脊椎用コイルは,体にフィットさせることができる。また、Feet Firstで全身の撮像も可能。
はめ込み式脊椎用コイルは,体にフィットさせることができる。
また,Feet Firstで全身の撮像も可能。
 

  このほか,1.2T 高磁場オープンMRI 「OASIS」,永久磁石型0.4T MRI 「APERTO Lucent」が展示された。OASISは,オープンデザインでありながら,高磁場を実現した装置で,1.5T装置「ECHELON Vega」で開発された多くの高機能アプリケーションを搭載している。また,ブース内には,各装置ごとのコイルもディスプレイされた。

1.2T 高磁場オープンMRI 「OASIS」
1.2T 高磁場オープンMRI 「OASIS」
0.4T MRIオープンMRI「APERTO Lucent」
0.4T MRIオープンMRI「APERTO Lucent」
OASISのコイル
OASISのコイル
 

■関連リンク

▲ページトップへ

▲RSNA2011トップへ