RSNA2018 富士フイルム - テーマ
読影環境へのAIの統合やデジタルX線の新デバイスなどイノベーションを加速する技術力をアピール
2018-11-28
FUJIFILM Medical Systems USA ,Inc(富士フイルム)ブース
RSNA 2018[3日目:11月27日]
FUJIFILM Medical Systems USA ,Inc(富士フイルム)は,今年もSouth hallにブースを構えた。今回の展示のテーマは,「Transform the Future of Patient Care」。患者ケアの未来を変える,先進的な数多くのソリューションで展示を構成した。デジタルX線,超音波診断装置,マンモグラフィなどのモダリティ,人工知能(AI)を統合したPACS(SYNAPSE 5),SYNAPSE VINCENTやVNAなどのITソリューションが出展されたが,製品のラインアップについては日本国内でのリリースが先行しており,日本からの来場者に対してはAIの展開やデジタルX線の新技術など最新のトピックスを中心にPRを行った。
今回,ブース正面に設けられたプレゼンテーションコーナー(シアター)では,富士フイルムのグローバルキャンペーンメッセージである“NEVER STOP”のコンセプト映像(https://www.youtube.com/watch?v=ylskR7I5u9s&feature=youtu.be
)が流された。NEVER STOPのメッセージ(https://brand.fujifilm.com/neverstop/jp/
)によって,富士フイルムが“立ち止まらずに挑戦し続けること”で,写真を中核とする企業から,その技術力を生かして再生医療や医薬品,化粧品開発などへ多角的に発展し,新たな価値を創造していくことをアピールした。
ITソリューションで,今回,ポイントを置いて説明されたのが,同社のPACS「SYNAPSE 5」の環境に統合されたAI技術であり,実際の端末でデモンストレーションを行った。同社では,自社開発のAI技術については「REiLI(怜悧)」のブランド名で開発を行っているが,デモでは現在の読影環境(SYNAPSE 5のビューワとワークリスト)の中で,他社のAI技術を含めて,どのように反映し統合させていくかを紹介した。そのほか,SYNAPSE VINCENTでは,新バージョンに搭載された“心筋Tx Map”について説明を行った。
また,デジタルX線では,携帯型X線撮影装置「CALNEO Xair」,“デュアル構造”を持つデジタルX線画像診断装置「FUJIFILM DR CALNEO Dual」を展示した。CALNEO Xairは,小型・軽量のX線管球とバッテリーによって3.5kgという軽量化を実現した可搬型のX線撮影装置(発生器)。同社の高感度カセッテDRと組み合わせて使用することで低線量でも高画質の撮影が可能になる。また,FUJIFILM DR CALNEO Dualは,特性の異なる2種類のX線検出部を積層した「デュアル構造」により,さまざまな画像を取得できる。さらに,デジタルX線コーナーでは,技術展示として次世代のDRパネルとして,“フレキシブル・センサー・デバイス”を紹介した。