RSNA 2018 事前トピックス
2018-11-21
1. RSNA2018が11月25日に開幕。テーマは“Tomorrow's Radiology Today”
2. Technical Exhibitには734社が出展。うち初出展は131社
1. RSNA2018が11月25日に開幕。テーマは“Tomorrow's Radiology Today”
第104回北米放射線学会(RSNA2018)が,2018年11月25日(日)〜30日(金)の6日間の日程で,米国イリノイ州シカゴ市のマコーミックプレイスを会場に開催される。今回のテーマは,“Tomorrow's Radiology Today”。このテーマの下に,マコーミックプレイスは,明日の放射線医学を築くための場となる。
大会長の大役は,トーマス・ジェファーソン大学放射線科教授のVijay M. Rao, M.D.が務める。初日11月25日の8時30分からは,Arie Crown TheaterにおいてOpening Sessionが行われ,Presentation of the Outstanding Educator Awardなどの発表に続き,Rao大会長によるPresident's Address,“How Emerging Technology Will Empower Tomorrow's Radiologists to Provide Better Patient Care”が行われる。ディープラーニングを核とした機械学習,そして人工知能(AI)の急速な進歩により,放射線医学は近年,大きな転換期を迎えていると言える。この新しい時代の到来とも言うべき状況の中で,放射線科医のあり方も問われている。Rao氏は,President's Addressの中で,その方向性を示すはずである。
また,Opening Sessionでは,ニューヨーク大学ランゴーン医療センターのMichael P. Recht, M.D.によるAnnual Oration in Diagnostic Radiology,“Artificial Intelligence, Analytics, and Informatics ; The Future is Here”も行われる。本講演でも,放射線科医がAIやビッグデータなどの技術進歩とどのように向き合い,明日の放射線医学に役立てていくべきか語られる。
機械学習などのAIや3Dプリンティング,仮想現実(VR)は,近年の放射線医学に新たな潮流をもたらした技術であり,今回も前回に引き続き,Technical Exhibitsにおいて,AI関連企業の展示を集めたMachine Learning Showcaseが設けられた。
2. Technical Exhibitには734社が出展。うち初出展は131社
RSNAで最も賑やかなTechnical Exhibitには今回,734社が出展する。これは前回の667社を大きく上回り,2009年以来の700社超えとなった。これに伴い,縮小傾向にあった展示面積も43万3900平方フィートと,前回よりも拡大した。また,初出展の企業は131社となり,これも前回の119社を大幅に上回る数字となる。
この背景には近年のAIブームの影響が大きいと言える。前回から,AI関連企業の展示エリアとして設けられたMachine Learning Showcaseが今回も企画された。このエリアには,大手モダリティメーカーやITベンダーに混じり,日本のエルピクセル株式会社がブースを構えるほか,RSNA初出展として,大日本印刷も参加する。
一方,発表関連では,Scientific Paperが16分野1703題,Education Exhibitは1905題, Scientific Posterは856題がアクセプトされた。このほか,Prenary Sessionが7セッション,Education Courseが431テーマ用意されている。