2040年に向けた遠隔医療の今とこれから

2018年に本格的に始まったオンライン診療は，コロナ禍により拡大していきました。さらに，2024年度の診療報酬改定では，へき地医療でのD to P with N型のオンライン診療に対し，「看護師等遠隔診療補助加算」が新設されました。医師の偏在化や働き方改革などの課題解決だけでなく，高齢者人口がピークを迎える2040年に向けて医療従事者の人材不足が予想される中，遠隔医療への期待は今後さらに高まっていくと思われます。そこで，2024年度診療報酬改定とアフターコロナにおける遠隔医療について整理した上で，災害医療や医療MaaS（Mobility as a Service）によるオンライン診療の実際など，最新動向を取り上げます。