富士フイルムヘルスケアは2023年3月27日，1.5T超電導型MRI「ECHELON Synergy」を発売した。人工知能（AI）を活用した技術・機能やユニークな受信コイルを搭載したECHELON Synergyは，2022年11月27日〜12月1日に米国イリノイ州シカゴ市で開催された第108回北米放射線学会（RSNA 2022）でアンベールされ，2023年4月14日〜16日にパシフィコ横浜で開催された2023国際医用画像総合展（ITEM 2023）において国内で初披露された。ブースでは，タッチパネルを用いたワンタップによる撮像支援機能や，AI技術を活用したノイズ除去技術「Synergy DLR」を用いた画像を紹介したほか，医療現場の声から生まれた「FlexFit Neuroコイル」も展示され，来場者は片手でセッティング可能なユニークな機構を実際に触れて確かめていた。

検査ワークフローの効率化と読影しやすい画像の提供により，医療現場に変革をもたらすECHELON Synergyについて，特徴や技術の詳細を紹介 する。また，頭頸部・腹部受信コイルの開発経緯やねらいについて，開発者へのインタビュー も行っているので，併せて参照されたい。