MRは今回,Tim(Total imaging matrix)コイル搭載の3T MRの新製品「MAGNETOM Verio」が展示された。3Tとしては唯一70cmという広いガントリ開口径と,ガントリ長も最短の173cm を実現し,側臥位や膝を立てた楽な姿勢での撮影が可能になるなど,患者さんにやさしい装置となっている。アプリケーションは,MAGNETOM Trio, A Tim Systemと同じものがすべて搭載されているほか,新たに,非造影での脳のパフュージョンイメージングを可能にする“syngo ASL”が搭載された。また,2つの異なる強さのRFを2つのコイルチャンネルによって独立制御して照射できる“TrueForm”という新技術によって,従来の3T装置で課題とされていた体幹部における画像の均一性が向上した。
1回のコイルセッティングで全身を一度で撮像できる “Tim”コイルにも,新たに32チャンネルのHeadコイルとBodyコイルが登場した。チャンネル数が従来の2〜3倍になり,従来と同じ撮像時間でも,より高いSNRを得ることができる。 |
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MAGNETOM Verio
32チャンネルのBodyコイル(上)とHeadコイル(下)
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