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RSNA2011

RSNA2011
■ GE Healthcare(GEヘルスケア)
  テーマは,Technology for healthier lives

RSNA2011 [第1日目:11月27日(日)]
ホールAにあるGE healthcareのブース
ホールAにあるGE healthcareのブース

  サウスビルディングのホールAに広大なスペースで陣取ったGE Healthcareは今回,「Technology for healthier lives」をメインテーマに,そしてサブテーマに「Working together for healthier lives」を掲げている。同社はグローバル戦略としてヘルシーマジネーションを推進しているが,RSNAでは,モダリティの技術がどのような目的を持っているのかを考え,被検者にとって優しい装置,技術,ソリューションなどを中心に展示を行っている。また,GEヘルスケア・ジャパンとしては,「In Japan for Global(IJFG)」というコンセプトのもと,日本のユーザーのニーズに合わせた製品を開発し,それを世界市場へと展開しているが,今回のTechnical Exhibitsでも,“日本発”の装置や技術が紹介されていた。

川上 潤GEヘルスケア・ジャパン株式会社代表取締役社長兼CEO
  ―2012年は積極的に攻めて,IJFG製品をさらに世界へ広める

川上 潤GEヘルスケア・ジャパン株式会社代表取締役社長兼CEO
川上 潤GEヘルスケア・ジャパン株式会社代表取締役社長兼CEO

RSNA 2011のGE Healthcareブースでは,日本で開発,製造された製品・技術が数多く見られた。同社の世界戦略の中でも重要な役割を持つ日本製品や今後の市場展開について,GEヘルスケア・ジャパンの川上社長にインタビューした。

―RSNA 2011の印象をお聞かせください。
川上氏:例年に比べ日本からのお客様が少なかったという印象があります。やはり東日本大震災などの影響も少しあるのではないかと思います。しかし,技術革新に対して,非常に高い関心を持っていると感じています。
われわれは今回,新しいプラットフォームの血管撮影装置「Discovery IGS 730」やPET/MRIなど,新しい製品,技術を出展しています。それに加え,「In Japan for Global(IJFG)」というコンセプトによる日本発の製品や技術,例えば「Optima CT660」や「LOGIQ S8」,われわれの意見が反映されたMRI検査室の「Caring MR Suite」(人により優しいMR室を)などが展示されていますが,来場者の反応にかなり手応えを感じています。

―日本の先生方の反応はいかがでしょうか。
川上氏:いろいろな意見ありましたが,特にDiscovery IGS 730は,日本でもハイブリッドORなどでのニーズが高いというコメントをいただきました。また,この技術そのものが,ほかの製品などにも発展させていける可能性があるといった,ポジティブなフィードバックがありました。

―世界市場の動向について教えてください。
川上氏:EU危機で欧州市場は落ち込んでいますが,米国市場は順調です。日本の市場も震災の影響などから戻りつつあります。このほか,新興国は25%程度伸びており,非常に好調です。

―Technical Exhibitsで気になった製品などはありますか。
川上氏:今回は各社ともに控えめな展示だったというのが正直な感想です。その中でわれわれは,Discovery IGS 730やPET/MRIなど,新しい技術を披露できたと思っています。技術開発は,アッと驚くようなものは減ってきているかもしれませんが,われわれが展示のコンセプトに掲げた「Technology for healthier lives」の言葉のとおり,少しずつでも技術開発を進めることが,患者さんのためになるのだと考え,取り組んでいくことが大事です。

―今後の日本市場の動向とGEヘルスケア・ジャパンの今後の展開についてお聞かせください。
川上氏:日本全体は,日本画像医療システム工業会(JIRA)の市場統計で,2011年1〜9月が前年から約6%落ち込んでいます。その厳しい中でわれわれの実績は下がっておらず,これはつまりシェアが上がっているのだと考えています。第3四半期から受注がプラスになっている上に,震災復興事業などもあるので,2012年は市場の伸びが期待できます。そういう意味でも,2012年は積極的に攻めていきたいと考えています。

―IJFGの製品も期待できますね。
川上氏:もちろんです。日本で生産をするという意味だけでなくだけでなく,日本のアイデアが生かされた製品,ビジネスモデルを含めて,IJFGがどんどん出てくると期待してください。

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