2019-12-5
血管評価のための最新ソリューションが追加
RSNA 2019 US
Philips(フィリップス)のUSコーナーでは,全身領域で高画質を提供するユニバーサル・プレミアム装置「EPIQ Elite」や「Affiniti」シリーズ,スマートデバイスを用いた超音波診断装置「Lumify」(薬機法未承認)など多彩なラインアップを展示し,デモンストレーションを行った。
EPIQ Eliteはこれまで,肝臓や乳腺,局所などに向けたソリューションを提供してきたが,今回新しく,血管評価のための最新ソリューションが追加された。新開発のxMATRIXトランスデューサ「XL14-3」は,1本で2D/3D/4Dの画像を表示できる世界初のリニアマトリックスプローブである。XL14-3を用いることで,超音波検査のみで多角的な血管評価が可能で,プラークや狭窄の評価,脳卒中のリスク評価などを,より早期に行うことができる。CTやMRI検査の省略にもつながることで,医療コスト低減の観点からも価値の高い装置と言えるだろう。
2D表示では,プローブを動かすことなく,トラックボール操作だけでアングルを変えて観察することができる。また,リアルタイム2断面表示では,血管の長軸と短軸を完全に同期した状態で表示することができ,従来と同じ観察時間で2倍の臨床情報を得ることができる。2断面表示はカラードプラでも可能であり,同時に2断面を観察できることで,検査の時間短縮につながる。
また,ワンクリックで3Dボリュームレンダリング画像を作成することができ,さらに時間軸を加えた4D表示も可能である。また,パワードプラのデータを用いて,CTAのような血管のボリューム画像を4D表示することもできる。
EPIQ Elite は,HD MAXディスプレイや次世代画像処理技術“XRES Pro”などにより,プレミアム装置にふさわしい高分解能画像を描出でき,2Dについては放射線科医が普段見ているような高分解能画像と同等のクオリティを得ることができる。