2019-12-5
“Critical Care Suite”(薬機法未承認)
搭載の「Optima XR240amx」
RSNA 2019 X-ray
GE Healthcare(GEヘルスケア)のX線撮影装置は,移動型X線撮影装置「Optima XR240amx」搭載の“Critical Care Suite”(薬機法未承認)が米国FDAの承認を得るなど,“Edison Platform”で開発された人工知能(AI)技術の実装が進んでいる。ブース内では,血管撮影装置,一般撮影装置,外科用Cアーム撮影装置,マンモグラフィといったX線撮影装置が展示されたが,複数の装置でEdison PlatformのAI技術が用いられていた。
Optima XR240amxに搭載されるCritical Care Suiteでは,撮影後すぐにAIアルゴリズムが気胸の検出を行う。移動型X線撮影装置は病棟のベッドサイドなどで行うために,医師による迅速な診断ができないこともあり,Critical Care Suiteが気胸の検出をすることによって,治療までの時間を短縮することが可能となる。Edison Platformの開発環境“Edison AI Services”は,アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)上に構築されている。また,Critical Care Suiteのデータ処理にはインテル社の技術が用いられている。Edison Platformでの開発を進めていく上では,このような協業を積極的に行っていくこともあり,Optima XR240amxの本体横には,AWS社とインテル社のロゴを入れている。
また,血管撮影装置の「Discovery IGS」シリーズには,Edison Platformで開発した“AutoRight”(W.I.P.)が搭載される。AutoRightは,画質と線量のパラメータをリアルタイムで調整可能なAI技術である。さらに,前立腺がんなどのインターベンションを支援するAI技術のアプリケーションとして,“Embo ASSIST”(W.I.P.)を発表した。Embo ASSISTはコーンビームCTの3D画像データを基に自動的に栄養血管を検出するほか,骨や血管の分離,インジェクションポイントのシミュレーションなどを行える。
一般撮影装置の「Discovery XR656 HD」にも,Edison Platformで開発された画像処理技術“Helix 2.0”を搭載し今後展開していく。
このほか,新製品として,外科用Cアーム撮影装置の「OEC Touch Control Panel on OEC Elite CFD portfolio」と「OEC One CFD」が展示された。