2019-12-4
「Aplio i800」を中心にラインアップをそろえて
高画質による肝臓やスポーツ医学領域での
アドバンテージをアピール
RSNA 2019 US
Canon USA Inc.(キヤノンメディカルシステムズ)超音波コーナーのRSNA2019のテーマは,“Deep,Detail,and Comfort”。画質の良さと充実したアプリケーション,そして検査者の操作性を向上するエルゴノミクスを考慮していることを中心にアピールした。展示ゾーンでは,汎用タイプの最上位機種である「Aplio i800」を中心に「Aplio a550」「Xario 200G」,ポータブルタイプの「Viamo c100」までさまざまな機種を展示。ブースの前面側にはAplio i800による検査のデモンストレーションを行うブースを5か所設けて,腹部の“Liver Package”やMSK(スポーツ医学)領域のアプリケーションや画像を中心に紹介した。
Liver Packageは,Attenuation Imaging(ATI),Shear Wave Dispersion(SWD),Shear Wave Elastgraphy(SWE)などのアプリケーションによって,脂肪肝から肝炎,肝線維化,肝硬変と移行し肝がんに至る肝臓疾患の診断をサポートする。キヤノンメディカルシステムズのLiver Packageは,操作性の高さやデータの安定性が向上していることが評価されており,世界各国でデータが収集され,学会での発表も増加している。
ブースでは,Aplio iシリーズの高性能な画像技術を継承し,コンパクト化したAplio aシリーズについても,「Aplio a550」と「Aplio a450」を展示。2019年春からAplio aシリーズでもATIが利用できるようになったことをPRした。脂肪肝からNASHへの病態の変化をとらえられる技術としてATIの有用性が高く,脂肪肝検査は臨床で求められる段階になっていることから,より多くの医療機関でも利用できるように利用可能機種を広げている。ATIはすでに検診などでも利用されており,脂肪肝の定量評価が広がっていくことが期待される。そのほか,Aplio i800のSmart Fusionについてもブースで操作できる環境を用意して追従性や教育的効果をアピールした。
整形領域では,33MHzの超・超高周波プローブを用いて,膝関節や肘など軟部組織を含めた高精細画像による観察をデモンストレーションした。22MHzのホッケースティックタイプの超高周波プローブは指や術中での使用が可能であり,これらのプローブの整形領域や神経領域,マイクロサージェリー,スポーツメディスンでの活用をアピールした。