2019-4-13
フィリップス・ジャパンブース
フィリップス・ジャパンは,ヘリウムフリーのMRI「Ingenia Ambition 1.5T」や新開発の管球を搭載した「Incisive CT」,ライブカメラが搭載された一般X線撮影装置「DigitalDiagnost C90」など,新たな価値を臨床現場に提供する数多くの新製品・ソリューションを携え,ITEM 2019に出展した。
4月に発売されたばかりの1.5T MR装置「Ingenia Ambition 1.5T」は,わずか7Lのヘリウムで超電導状態を維持できる“ヘリウムフリー”が大きな特徴となっている。液体ヘリウムはマグネット内に密封されているためクエンチパイプが不要で,また,装置重量も約900kg軽量化していることから,設置性が大きく向上している。ボタン一つで消磁/励磁が可能な“EasySwitch Solution”が実装されており,吸着事故が発生した場合にもクエンチマネージメントを容易に行える。また,赤外線カメラによる呼吸同期システム“VitalEye”も搭載可能で,ブースでは来場者が体感できるデモスペースが設けられた。
新しい血管撮影装置「Azurion 7 C20 with FlexArm」は実機が初展示された。8つの可動軸を持つCアーム“FlexArm”は,スタッフの動きや周辺機器を考慮した柔軟なレイアウト,手技に合わせたポジショニングが可能で,今後増加が見込まれる構造的心疾患などのカテーテル治療の手技を強力に支援する。Cアームは“Axsys motion control system”により直感的に操作でき,システムユーザビリティスケールスコアは業界平均を大きく上回る92を獲得している。ブースでは,FlexArmの柔軟でスムーズな動きをデモンストレーションし,来場者にアピールした。
128スライスのマルチスライスCT「Incisive CT」は,耐久性の高い新開発のX線管球“vMRC管球”を搭載。通常,2〜3年で交換が必要となる管球の長寿命化を図るとともに,保守契約と併せて運用することで,耐用期間(10年)のX線管球にかかるコストを抑え,平準化することができる。
一般X線撮影装置「DigitalDiagnost C90」は,X線管にライブカメラを搭載し,撮影視野をライブ映像で確認することができる。これにより,適切な照射視野設定による被ばく低減や,確実な撮影による再撮影の抑制に貢献する。また,画像転送時に胸部の骨除去処理を自動で行う“Bone Suppression”も搭載可能となっている。
4月に発売された新型超音波診断装置「EPIQ Elite」は,ユニバーサル・プレミアム装置と位置づけられるとおり,24インチHD MaxディスプレイやnSIGHTテクノロジー,高分解能画像処理技術“XRES Pro”による高画質を,あらゆる領域に提供するハイパフォーマンスな装置。ブースでは,ブレストソリューション「AI Breast」とあわせて展示され,デモンストレーションが行われた。また,循環器向け超音波診断装置「EPIQ CVx」は,global longitudinal strainなどを自動解析する“AutoSTRAIN 4.0”が新機能として紹介された。
また,フィリップスでは,モダリティやサービスを横断してソリューションを提供する体制をとっており,Cardiology,Oncology,Radiologyの3つのソリューションを紹介した。このうちRadiology Solutionでは,RISや電子カルテと連携し,装置の稼働状況を把握・管理する「PerformanceBridge」(日本未展開)をアピールした。
●お問い合わせ先
社名:株式会社フィリップス・ジャパン
住所:東京都港区港南2-13-37 フィリップスビル
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