2016-4-16
シーメンスヘルスケアブース
シーメンス・ジャパンからヘルスケア部門が独立し,2016年1月にシーメンスヘルスケアが発足した。今回のITEMは,新会社として初めての出展となる。その同社が掲げたブースメッセージが「新たなバリューで,医療の将来を創造する」。同社代表取締役社長兼CEOの森 秀顕氏は,「シーメンスのDNAはイノベーションである」と述べた上で,病院経営を取り巻く環境が厳しくなる中,従来のように臨床面でのイノベーションだけでなく,効率性や病院経営に貢献するようなイノベーションも提供していくという姿勢を打ち出した。
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それを具現化したのが,4月にサービスインしたクラウドサービス「teamplay」である。このteamplayは,医療機関内の各モダリティから発生するDICOMデータをセキュアなネットワークを介してデータセンターに集積して,蓄積されたビッグデータから,検査の放射線線量,装置の検査件数や検査時間などの稼働状況を,ワンクリックで画面に表示させて分析を行えるサービスである。自施設の情報だけでなく,国内はもとより海外のteamplayユーザー医療機関の匿名化されたデータとの比較も可能である。これにより,被ばく線量の最適化や検査効率・稼働率の向上が可能になる。
また,今回展示に力を入れていたのが,女性医療のコーナーである。自動超音波検査を実現する「ACUSON S2000 ABVS HELX Evolution」や専用ワークステーション「syngo Ultrasound Breast Analysis(sUSBA)」を組み合わせたデモンストレーションを行ったほか,スクリーニング向けのマンモグラフィ「MAMMOMAT Fusion」,トモシンセシス対応の「MAMMOMAT Inspiration」も紹介された。さらに,シーメンスがアライアンスを組んでいる相良病院において,MR-PET「Biograph mMR」を乳がん検診・診療に用いることもアナウンスされた。
MRIは3T MRI「MAGNETOM Skyra」が展示され,新しいアプリケーションとして検査時間を大幅に短縮する“GOBrain”と“SMS(Simultaneous Multi-Slice)”が紹介された。CTでは,3月の欧州放射線学会(ECR)で発表されたハイエンドクラスのDual Source CT「SOMATOM Drive」(薬機法未承認)が参考出品された。このほか,新たにEVARやCTO治療向けのアプリケーションを搭載した血管撮影装置「Artis zee BA PURE」,外科用X線撮影装置の「Cios Select」「Cios Fusion」,エラストグラフィ“eSieTouch Elasticity”を搭載した超音波診断装置「ACUSON NX3 Elite」,2015年11月に国内発表されたPET・CT「Biograph Horizon」などが紹介されていた。
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●お問い合わせ先
シーメンスヘルスケア株式会社
住所:品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー 5F
TEL:0120-041-387
URL:http://www.healthcare.siemens.co.jp/medical-imaging