2014-4-12
島津製作所/島津メディカルシステムズ ブース
島津製作所/島津メディカルシステムズは,新しい展示テーマとして「Passion for Details -Discovering new clinical values in diagnostic imaging」を掲げた。これは,製品やアプリケーションの臨床価値をより高めるため,情熱を持って開発に取り組んでいくという同社の姿勢を示すスローガンで,今年からグローバルで用いていくという。
3月に正式リリースとなったデジタルX線一般撮影システム「RADspeed Pro V4 package」は,従来のRADspeed Proシリーズの高い操作性と充実した被ばく低減機能はそのままに,FPDを搭載することで検査スループットの向上を可能としたシリーズ最上位機種。ワンコンソールで,撮影条件や画像処理パラメータの設定から画像表示までを行うことができる点も特長である。
また,X線一般撮影装置「RADspeed Pro」は,ユーザーのニーズに合わせてキヤノン,富士フイルムメディカル,コニカミノルタヘルスケアの各社のDRと組み合わせての提供が可能であり,DR “NEUTRAL”としてソリューションの提案を行った。
同社の血管撮影装置「Trinias」シリーズは,8インチ角FPD搭載装置と12インチ角FPD搭載装置を,それぞれ天井走行式,床置き式,バイプレーンタイプのラインナップで展開している。ブースでは,12インチ角の床置き式「Trinias F12 package」が展示された。画像処理ソフトウエアは,従来から一新した“SCORE PRO Advance”を搭載し,より高精細な画像を提供する。短時間で自動的に3D再構成画像を表示できる“SCORE 3D”などの高機能アプリケーションが搭載可能で,インターベンションを強力に支援する。
X線テレビシステムでは,ベスト・イン・クラスのFPD搭載装置「SONIALVISION G4」が展示された。FPDは,17インチ×17インチの大視野を持ち,幅広い領域に対応する。オプション搭載できる“SLOT Advance”は,歪みの少ない長尺画像を取得できることで全脊椎や全下肢の精度の高い計測が可能で,撮影完了から画像表示までわずか約7秒と画像再構成スピードも向上しており,検査スループットに貢献する。
ITシステムでは,4月8日に発売したばかりの無床診療所向け統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T3α」を展示した。SimCLINIC T3αは,診療所に必要な電子カルテ,レセプト,画像ファイリングの機能を一体化したシステムで,加えて,今後ニーズの高まる在宅診療に向けて,訪問先でiPadを使って電子カルテを参照,入力できる機能を搭載している。
このほか,臨床導入が進められている放射線治療用動体追跡システム「SyncTraX」や,全世界でシリーズ2000台の実績を持つ回診車「MobileDaRt Evolution」を展示。また,参考展示された乳房専用PET装置「Elmammo」(国内薬事申請中)は,乳房を圧迫せず,被検者はベッドに寝るだけでPET撮像ができる装置で,臨床に向けたリリースが待たれる。
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●お問い合わせ先
株式会社 島津製作所
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