2014-4-11
フィリップスエレクトロニクスジャパンブース
フィリップスエレクトロニクスジャパンは,「Solutions for better care at lower costs」をテーマに掲げ,よりよい医療をより低いコストで提供することで患者,医師,医療施設に貢献する各種モダリティを展示した。
ITEM初登場の製品としては,フルデジタルテクノロジー“dStream”とパワフルなグラディエントコイルを搭載したMRI装置「Ingenia CX」や,X線一般撮影装置「DigitalDiagnost」に搭載可能なカセッテタイプのワイヤレスFPDとオプションとなるノイズ抑制処理技術,また,シングルショットでスペクトラルイメージングを取得できるマンモグラフィ装置「MicroDose mammography SI」などが紹介された。
4月7日に発売されたばかりの「Ingenia CX」は,SNRを向上させるフルデジタルテクノロジー“dStream”と,最大傾斜磁場強度80mT/m(3T)/66mT/m(1.5T)のグラディエントコイルを搭載した最上位機種。ルーチン検査の画質向上を可能にする高速化,高画質化,動き補正のアプリケーションのバージョンアップも図られており,高機能アプリケーションも含め臨床画像とともに展示された。
CTのコーナーでは,昨年のITEM2013で発表されたモデルベースの逐次近似再構成技術“IMR”がバージョンアップした“IMR Platinum”が紹介された。新たに開発された超高速画像再構成コンピュータユニット「HyperSight IMR」をにより,どの部位でも3分以内の画像再構成が可能になっている。また,金属アーチファクト抑制技術“O-MAR”との併用が可能になり,さらなる画質向上を実現している。
3月にリリースされた,血管撮影装置アプリケーション「OncoSuiteパッケージ」も初めて披露された。これは,肝動脈化学塞栓療法(TACE)などの塞栓療法において腫瘍の栄養血管候補を自動で抽出する「EmboGuide」と,3D穿刺ガイドソフトウエア「XperGuide」に術前のシミュレーションサポート機能を搭載した「XperGuide Ablation」からなるアプリケーションパッケージ。「Allura」シリーズに搭載可能で,すでに導入している施設へのアップグレードにも対応する。
デジタルX線一般撮影装置では,4月10日より提供を開始している「DigitalDiagnost」の新バージョンに搭載可能なカセッテ型ワイヤレスFPD「SkyPlate」(オプション)を展示。提供されるFPDは,14インチ×17インチと10インチ×12インチの2サイズで,それぞれ2.8kg,1.6kgと軽量で,かつ堅牢なつくりとなっている。さらに,SkyPlateに搭載可能なノイズ抑制処理技術“SkyFlow”も紹介。現在は胸部領域のみの適応だが,グリッドレス撮影でもグリッドありと同等の高コントラスト画像を得られ,検査の効率化を図ることができる。
マンモグラフィ装置MicroDose mammography SIは次世代の検出技術フォトンカウンティングが搭載され,1回の撮影でスペクトラル情報の収集が可能となっている。また,スペクトラル情報から乳腺量を定量解析できるソフトウエア“BreastDensityMeasurement”と,ライティング技術などによりやさしい検査環境を提供する“AmbientExperience”も併せて紹介された。
このほか,FPD搭載モバイルCアーム「Veradius Neo」やプレミアム超音波診断装置「EPIQ」,放射線画像管理システム「IDS7 PACS」の最新バージョンなどが展示され,多くの来場者で賑わった。
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