2014-4-18
ドクターネット ブース
ドクターネットは2014年度に,設立20周年を迎えた。数年前よりサービス各種のブランディング戦略を開始していたドクターネットであるが,2014年を新たなスタートとして,コーポレートロゴを一新。次の時代へ向けた第一歩を踏み出したことを来場者にアピールした。
新しいロゴマークは,「医療の質」「人」「社会」の3軸の企業理念を基に,“人が中心:「人」”“心が届くコミュニケーション:「ハート」”をデザインしている。今回のITEM2014では,次の時代を見据え,真のクラウドを利用した遠隔読影診断の方向性を提案。ドクターネット画像センター「FOCUS」や遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」,クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」,汎用画像診断システム「ドクターPACS for」などを紹介していた。(4月12日取材)
●基幹システムとなるドクターネット画像センターのFOCUS
FOCUS(Fine Operating Centralized Utility System)は,遠隔画像診断支援サービスのTele-RAD,クラウド型遠隔読影ASPサービスのVirtual-RAD,クラウド型ストレージサービスのFOCUS Driveなどの同社が提供するサービスを支える基幹システムである。画像データは,免震構造の300km以上離れた国内2か所以上のデータセンターで管理,保管。データの保管期間については,ユーザーがFOCUSの契約を解約するまで,もしくは希望の保存期間を指定でき,用途に応じて選択できる。指定保存期間の経過後は,契約期間内でも安全に削除される。
FOCUSでは,読影依頼からレポート返却まで,質の高いサービスの提供している。依頼施設と読影医間においては,依頼ごとの画像データ管理,デジタルダッシュボードによる納期管理が行われる。また,オペレータによる各種サポートや問い合わせに対応など,ユーザーにとって心強いサービスとなっている。また,質の高い診断を提供するために,読影とレポートの品質管理(QC/QA)は,常勤の放射線診断専門医が精度管理を実施している。
●国内最大級の放射線診断専門医集団による遠隔画像診断支援サービスのTele-RAD
Tele-RADは,放射線診断専門医がネットワークを介して画像診断を支援するサービス。読影医の不足による,医療現場の診断精度や治療効率の低下防止に寄与する。現在,ドクターネットと契約している放射線診断専門医は,380名を超える。国内最大級の画像診断医のグループとなっており,質の高い診断支援を行っている。
遠隔読影は,読影側の端末にキャッシュなどが一切残らない仕組みを採用。同社では,真のクラウドサービスであると位置づけている。Tele-RADは,自社開発による柔軟性の高いクラウドシステムを採用しており,診断レポートを迅速に提供することが可能で,読影画像とレポートの一元管理もされている。読影医へは,クラウドのデータセンターから画像が配信されるが,PCへのダウンロードをすることはなく,高速かつ高セキュリティ下で読影レポートの作成までが行える。一方,依頼施設側は,他社PACSから依頼書や画像の自動送信が可能である。
読影依頼にかかる費用は,月額基本料と読影件数あたりの利用料のみ。契約開始時は,インターネット回線を用意し専用プロバイダと契約するだけでサービスを利用できる。読影依頼する撮影部位のカウントは,連続する2部位までは1カウント。連続部位の上限は3カウントまでとし,連続しない場合は部位総数の上限が4カウントまでとなる。
診断を行うのは,全員が放射線診断専門医。同社では,幅広い読影可能領域からサブスペシャリティごとにマッチングを行い,読影レポートの精度維持を図っている。通常,当日18時までに受け付けた依頼は,翌営業日12時までにレポートを返却。至急読影も受け付けており,2時間以内のレポート作成に対応している。
●低コストで利用できるクラウド型遠隔読影システム,Virtual-RAD
Virtual-RADは,クラウド技術が実現させた遠隔画像診断サービス。インターネットに接続されている環境であれば,いつでもどこでも読影をすることが可能であり,高セキュリティ下で安心して利用できるASP型のサービスである。ASP型のため,サーバ購入などの高額な初期設備投資は不要。同社は,システムを提供するだけなので,ユーザーは従来読影依頼をしていた読影医に継続して依頼できる。また,バックアップ読影サービス「SWITCH Tele-RAD」では,依頼している読影医が外出時などの際,ドクターネットと契約している放射線診断専門医に読影依頼することも可能である。
サービス料金は,Tele-RAD同様,月額基本料と読影件数あたりの利用料のみ。また,オプションでFOCUSを活用した運用支援サービスを利用できる。
●快適な読影環境を提供する汎用画像診断システム,ドクターPACS for
ドクターPACS forは,画像診断装置の種類を問わないシームレスな読影・レポーティングを可能にしているシステム。ストレスのない画像配信とクラウドによる快適な読影環境を実現する。また,電子カルテなどの院内の医療情報システムと連携することで,対象患者のすべての検査結果を表示し読影を支援するとともに,診断精度の向上に寄与する。
読影レポートは,設計から開発において放射線診断専門医の指導の下,読影医にとって使いやすい機能を充実させた。マルチモダリティ対応はもちろん,内視鏡レポート,健診読影に特化した機能や所見と判定のコード入力などが容易に行える。
●お問い合わせ先
株式会社ドクターネット
住所:(東京本社)東京都港区芝大門2丁目5-5 住友芝大門ビル12階
TEL:03-3459-5665
FAX:03-3459-5666
E-mail:dninquiry@doctor-net.co.jp
URL:http://www.doctor-net.co.jp/