ITEM2013 ドクターネット ブースレポート
クラウドの基幹システム「FOCUS」を核に据えた遠隔画像診断の総合サービスを紹介


2013-4-17


ドクターネットブース

ドクターネットブース

ドクターネットは遠隔画像診断支援サービスを1997年から提供し,長年にわたる実績と「250名を超える放射線診断専門医による遠隔画像診断」という質の両面で,医療機関から高い評価を得ている。さらに,クラウドの新しい基幹システムである「FOCUS(Fine Operating Centralized Utility System)」を基に,データストレージサービス「FOCUS Drive」やクラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」といったサービスを展開している。「FOCUS」は日本国内に2か所データセンターを設置してデータの三重化を図り,高度なセキュリティ対策の下で,遠隔画像診断や医用画像管理を行うためのシステムである。
今回のITEMでは,遠隔画像診断支援サービス「 Tele-RAD」をはじめ,「Virtual-RAD」「FOCUS Drive」による,クラウド時代の遠隔画像診断と医用画像管理のあり方を提案する展示を行った。また,PACS「ドクターPACS for」と診療所などが低コストで導入できる「MiniPACS with Stream view」もPRしていた。
このほか,同社は画像圧縮技術の開発にも取り組んでおり,高速な画像配信を行うための「マルチスレッド画像圧縮技術」についても紹介していた。この技術は,可逆圧縮ながら,圧縮率を10%程度にすることができ,JPEG2000の40〜60%に比べ,大幅に圧縮することができる。これによって画像配信だけでなく,画像保存でもストレージの使用量を抑えることになり,クラウド環境では外部ストレージを低コストで利用できる。(4月12日)

基幹システム「FOCUS」のロゴ

基幹システム「FOCUS」のロゴ

 

「マルチスレッド画像圧縮技術」の解説

「マルチスレッド画像圧縮技術」の解説

 

●250名を超える放射線診断専門医が読影する遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」

同社が手がける遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」は,国内最大規模となる250名以上の放射線診断専門医が,遠隔読影を行うサービスである。依頼内容に応じて読影医のサブスペシャリティをマッチングし,高い精度と詳細な診断支援を提供する。同社独自のシステムにより,クラウド環境で画像やレポートの送受信を行う。
画像データそのものは,読影医の端末にはダウンロードさせないため情報漏えいのリスクもなく,高いセキュリティを実現。18時までに読影を依頼した場合,そのレポートは翌日12時までに依頼元医療機関へ送られるという,スピーディな運用が評価を得ている。また,品質管理面では,顧問医がいつでも再読影依頼のあった読影医のレポート内容をレビューする体制が構築されており,依頼元医療機関ならびにその読影を行った医師双方にフィードバックを行うなどして,読影レポートの質と,読影医が安心して読影できる環境を保っている。
依頼元医療機関は,初期投資としてインターネット回線と専用プロバイダを契約し,その後は月額利用料と1件ごとに読影料を支払うだけよいため,低コストで利用することが可能である。このため,モダリティの稼働率を上げるといった,病院経営面でのメリットも得ることができる。

遠隔画像診断支援サービス「Tele-RAD」のPR

遠隔画像診断支援サービス
「Tele-RAD」のPR

 

●遠隔読影のためのクラウド環境を提供する「Virtual-RAD」

クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」は,読影医がインターネットを介して同社のクラウド環境を利用して遠隔読影を行うサービス。「FOCUS」のデータセンターを用いて読影のためのアプリケーションや画像データのストレージサービスが提供されるため,読影医はサーバを設置する必要もなく,低コストで遠隔読影を行うことができる。
アプリケーションは,「Tele-RAD」と同様のものを提供できるため,同社が長年培った高いセキュリティの仮想配信技術やレポート機能をそのまま利用できる。
依頼元医療機関は,初期設置費用(10万円〜)のほか,月々定額利用料を支払う。また,依頼元医療機関と読影医を結ぶ費用は,従量制となっており,1件あたり500円からとなっている。

クラウド型遠隔読影ASPサービス「Virtual-RAD」のコーナー

クラウド型遠隔読影ASPサービス
「Virtual-RAD」のコーナー

 

●災害時のディザスタリカバリとしても有用な「FOCUS Drive」

「FOCUS」による画像データのストレージサービスである「FOCUS Drive」は,2012年2月にサービスを開始して以来1年が過ぎた。同社のデータセンターは国内に2か所にあり,医療機関と2つのデータセンターで医用画像を保存することで,災害時にもデータが消失することのない,信頼性の高いバックアップ環境を実現する。医療機関のオリジナルデータが更新されれば,データセンターのデータも更新され,万が一オリジナルデータが消失した場合はバックアップデータから復元することが可能である。
サービスの利用にあたっては,初期費用が10万円からで,また,月々の基本利用料は端末保守料も含めて4万円。月額保管料が従量で1GBあたり30円(5TBまで)となっており,5TBを超える場合は定額で15万円となっている。

画像データを災害や障害から守る「FOCUS Drive」

画像データを災害や障害から守る「FOCUS Drive」

 

お問い合わせ先:
株式会社ドクターネット
(東京本社)東京都港区浜松町2丁目7-1 第38荒井ビル7階
TEL 03-3459-5665
FAX 03-3459-5666
E-mail    dninquiry@doctor-net.co.jp
http://www.doctor-net.co.jp/


TOP