Biograph Vision
シーメンスヘルスケア
PET/CT
業界最高レベルのTOF時間分解能と優れた空間分解能により,高感度,高画質を両立した次世代のPET/CT装置
Biograph Visionでは従来の真空管による光電子増倍管(PMT)からシリコン光電子増倍素子(SiPM)に変更し,電子回路の最適化を行うことによって,業界最速レベルである214psのtime-of-flight (TOF)時間分解能を実現しました。従来の時間分解能であった540psから214psと高速になることで,ポジトロンの放出位置を精度よく演算することが可能となり,またクリスタルサイズを従来の4.0x4.0mmから3.2x3.2mmにすることで,実質的な空間分解能の向上を達成しました。本来クリスタルサイズを小さくすると同等のコントラスト画像を得るためにより多くのカウントが必要になりますが,Biograph Visionに搭載された新しい検出器Optiso Ultra Dynamic Range(Optiso UDR)では,効率よくカウントを得るために,ライトガイドを排除し,クリスタルを100%カバーするようにSiPMを接合させ,シンチレーションイベントを最大限捕獲できるデザインとなっています。その結果,TOF実効感度が従来の2.5倍から6.2倍に大きく向上し,高感度,高画質を両立した次世代のPET画像を手に入れることができます。
特長<1>
Optiso UDR検出器
・SiPM搭載PET検出器
・業界最小クラスの3.2 x 3.2 mm LSOクリスタルサイズ
・業界最速レベルの時間分解能214ps
・TOFゲインで実効感度が6.2倍に向上
・LSOクリスタルを100%カバーするSiPM搭載PET検出器の配置
特長<2>
新世代のTOF時間分解能
これまでの常識を超える214ps*1のTOF時間分解能を実現。5×5のミニブロック構造とライトガイドを排除した100%カバレッジのLSOアレイデザインに加え,クリスタル内で発せられる光を効率よく電気信号に変換するSiPMを搭載した新しいPET 検出器により実現しました。これにより,TOF Gain 6.2倍*2を達成し,高いSNRを実現します。
*1:自社データ
*2:直径 20cm 円筒オブジェクトを対象に算出
特長<3>
速度可変型寝台連続移動によるPET全身撮像技術
FlowMotion 技術は,必要最小限の範囲設定を可能にし,短時間PET撮像設定に自由度をもたらします。また,CT撮影範囲もPET同様に設定できるため,被ばく低減にもつながります。さらに速度可変技術により,任意範囲での目的別撮像が可能です。
特長<4>
CT画像での金属アーチファクト低減機能「iMAR」
PETの画像再構成における補正はCTの情報を使用します。
CT装置で普及している金属アーチファクトへの対応も重要な要素の1つです。iMARは金属により失われたジオメトリー情報とCT値を高い精度で復元することが可能です。また,対象とする金属やアーチファクトの種類,撮影部位に応じて,最適化された8種類の低減アルゴリズムを選択でき, さまざまな臨床条件に対応することができます。
・ガントリ
・撮影寝台(リニアモータ駆動)
・操作コンソール(2面モニター)
・付属品
*CT部の仕様
・64スライスCT
・X線定格出力 80kW
・X線管球の蓄熱熱容量 50MHU相当
・X線管球の冷却効率 7.3MHU/min
・X-Y断面内電磁焦点偏向システム(Flying Focal Spot)
・Z軸方向電磁焦点偏向システム(Z-Sharp)
・CT自動線量調整(CARE DOSE 4D)
・CT管電圧自動調整(CAREkV)
・拡張FOV 78cm CT画像(HD-FOV)
・CT画像再構成時間(40枚/秒)FBP
*PET部の仕様
・Optiso UDR検出器
・LSOクリスタル 3.2 x 3.2 mm
・TOF時間分解能 214 ps
・TOFゲイン 6.2倍
・撮像方法 スタティック,マルチベッド,リストモード
・画像再構成法 3D-FBP(DIFT),3D-FBP(DIFT)+TOF,3D-OSEM,
3D-OSEM+PSF,3D-OSEM+PSF+TOF
・散乱線補正方法 相対的方法,絶対的方法
・FlowMotion
・Whole-body Dynamic
・治療計画用天板
・OncoFreeze
・OncoFreeze AI
・SAFIRE
・iMAR
・Auto Image Fusion
※オプション機能を含む
・全国にサービス拠点を配置
・コールセンターにて画面共有を行い,操作方法をサポート
●お問い合わせ先
シーメンスヘルスケア株式会社
東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー5F
TEL 03-3493-7500
https://www.siemens-healthineers.com/jp/
担当部署:コミュニケーション部