（1）治療座標系にキャリブレーションされた高磁場MRIユニットを内蔵しているため，腫瘍と重要臓器を明瞭に識別し，治療計画を立てられます。照射マージンを最小化することで，健常組織への影響を抑えながら，腫瘍への線量を増大できます。

（2）直感的な操作性を有する統合化ソフトウェアと柔軟なワークフローによるオンライン・アダプティブ治療を実現しました。照射直前に撮像したMR画像と参照MR画像を比較することにより，オンラインで「その日の治療計画」の作成が可能です。

（3）照射開始から終了までリアルタイムで腫瘍や重要臓器の位置・形状の変化を監視できます。コーンビームCTと異なり，イメージガイドのための被曝がありません。例えば，小腸が照射野内に移動した場合に，照射を一時中断することも可能です。

（4）高磁場MRIでは解剖情報のみならず機能情報も取得できるため，腫瘍内の細胞活動を測定できる可能性があります。その結果，放射線に対する腫瘍応答を早期に予測して，治療計画を変更することが可能です。

（5）診断装置と同等の性能を有する高磁場MRIと放射線治療プラットフォームが一体化したシステムのため，スキャン，計画，治療までを1 セッションで行うことも不可能ではありません。

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