17インチの直接変換方式FPDを搭載したX線テレビシステム「SONIALVISION safire17」では,1回の断層撮影で任意断面の画像が得られるトモシンセシス,歪みのない長尺撮影が可能なスロットラジオグラフィ,エネルギー値の違いにより骨と軟部組織を分離することで,肋骨に隠れた腫瘍などの発見が可能なデュアルエナジーサブトラクションを紹介していた。トモシンセシスは現在,国立がん研究センター(旧国立がんセンター)と共同で肺がん検診への応用について研究が進められており,4月9日(金)には,産学連携セミナー「トモシンセシスの胸部がん検診に関する可能性」が行われ,森山紀之氏(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター長)による「低線量トモシンセシスによる肺がん検診の有用性」と清水 薫氏(国立がん研究センター東病院放射線部)による「SONIALVISION safireによる低線量トモシンセシスの技術的評価」と題した講演が行われた。また,さらなる高画質を実現するとともに,環境にも優しい新FPDを紹介していた。
X 線テレビシステムでは,Cアームテーブル「Cvision safire 17」も展示した。SONIALVISION safire17同様,17インチの直接変換方式FPDを搭載した装置で,多方向からのアプローチを可能とし,上部・下部消化管領域検査をはじめ,腹部・下肢領域のDSA,非血管系IVRまで幅広く対応する。
現在,上記2機種の直接変換方式FPD搭載X線TVシステムの納入実績は合計で440台を突破しており,ユーザーからの高い評価が実績として表れている。 |