ITEM2019 島津製作所 取材速報
国際的な開発目標「SDGs」への貢献内容を出展品ごとに紹介,社会課題解決への取り組み姿勢をアピール
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2019-4-13
島津製作所ブース
島津製作所は,2019年ITEMのブースは従来とコンセプトを一新。展示製品ごとに,2015年に国連サミットで採択された,持続可能な世界を実現するための国際的な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」への貢献内容を紹介し,同社の社会課題解決への取り組み姿勢を強くアピールする斬新なものとなった。
血管撮影システム「Trinias」シリーズの「unity edition」では,天井走行タイプの16×12インチFPD搭載システムが展示された。本機の“SCORE Chase”(オプション)による長尺DSAとロードマップ機能の融合は,被ばく・造影剤量の低減を可能にする。
発売されたばかりのX線一般撮影システム「RADspeed Pro style edition」も展示された。ガイド内にケーブルを収納して天井レールと一体化させ,操作性の向上や整然とした検査環境を実現している。
X線テレビシステム「SONIALVISION G4」は,トモシンセシスや骨密度測定などの高機能アプリケーションを搭載し,骨粗鬆症や変形性関節症などの検査・診断に有用なことから,健康長寿社会の実現に向けた貢献や,被ばく線量低減がアピールされた。
回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution MX8 Version」は,伸縮式支柱により,走行時に広い視野を確保できるのが特長で,今回のITEM2019では,島津社,キヤノン社,富士フイルム社に加え,コニカミノルタ社製DRシステム搭載タイプが初出展された。また,医療従事者とその家族を対象に開催したデザイン募集企画「MobileDaRtデザインフェス」のグランプリデザインをラッピングした実機も展示された。
がんの診断・治療サポートという観点からは,乳房専用PET装置「Elmammo Avant Class」や,近赤外光カメラシステム「LIGHTVISION」が展示された。「LIGHTVISION」は,ICGを用いて直視下では確認できない組織表面下のリンパ管をモニタに表示・確認することで,乳がん手術時のセンチネルリンパ生検をサポートする機器だが,リンパ浮腫の治療にも応用が始まっている。
また,同社のコア技術の一つである分析計測技術を応用したシステムとして,血管撮影システムによって得たX線画像と液体クロマトグラフ質量分析計システム(LC-MS)による分析結果を融合記録する「AVS支援システム」も紹介された。
そのほかに,脳の活動状態を可視化し,うつ病の鑑別診断の補助ツールとして注目される近赤外光イメージング装置「SPEEDNIRS」や,医療現場の働き方改革をサポートする再来受付システム「MERSYS-Ⅳ」,卓上支払機「Mer’C」などが展示された。
●お問い合わせ先
社名:株式会社島津製作所 医用機器事業部グローバルマーケティング部
販売促進グループ
住所:京都市中京区西ノ京桑原町1
TEL:075-823-1271
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