ITEM2019 PSP ブースレポート 
被ばく線量管理システム「AKROS iSED」など,ユーザーニーズに応え進化を続けるラインアップをPR


2019-5-10


PSPブース

PSPブース

2019年に設立30周年を迎えたPSPはブース全体で,医用サービス・システムを創造し,医療業界に携わってきたことへの感謝と今後の開発への思いを表現した。臨床現場からの多くの声を受けて開発されてきたPACS,RIS,所見作成支援ソフトウェアなどの新技術や強化された機能,新たに開発された被ばく線量管理システム「AKROS iSED」などをPRした。

30周年を迎えたPSPからのメッセージを発信

30周年を迎えたPSPからのメッセージを発信

 

●「EV Insite R」で快適な読影環境を実現

読影用ビューアーソフトウェアの「EV Insite R」は,多様化する読影スタイルに応じたカスタマイズが可能である。今回のITEMでは,強化された機能として,過去画像との比較がさらに容易になり,カスタマイズの自由度が向上したことが紹介された。
EV Insite Rでの比較読影は,思考を妨げない工夫がされており,ユーザーから好評を得ている。過去画像には撮影日の記載だけではなく,色分けやマークによる区別,撮影時の年齢,何か月前,何年前などが明示される。いずれも読影医が選択した任意の検査画像をスムーズに表示しながら自動表記され,直感的にいつの画像であるかを認識できる。レポート記載時などでの迅速な画像抽出に威力を発揮し,ワークフロー向上に貢献する。
また,EV Insite Rは異なるFOVや座標位置などの画像をワンクリックで同期ページングができるが,新たに画像の形状を認識し位置合わせを行えるようになった。PSPがこれまで培ってきた技術とAIなどを使用して解析する独自の機能で高精度な位置合わせを可能にしている。
柔軟に設定が変更できるEV Insite Rは,ユーザーに最適なセルフカスタマイズが可能である。レポート作成時には,ショートカットキーの設定が自由に行えることで,レポート画面と読影画面をマウスで行き来するような煩わしさから解放される。PSPでは,読影医の実際の操作を見学し,要望などを集めて,シンプルな操作での業務進行を研究・開発している。ショートカットキーは初期段階で標準搭載しているが,画像レイアウト,読影順,MIPやMinIPの表示など,ユーザーがよく使用する機能や操作に合わせた設定ができる。また,キーの組み合わせによって,複数の機能を1ボタンで操作することも容易にできるようになる。

読影用ビューアーソフトウェア「EV Insite R」でよりスムーズな読影環境を実現

読影用ビューアーソフトウェア「EV Insite R」でよりスムーズな読影環境を実現

 

●未読レポートを低減させる「EV Report」

所見作成支援ソフトウエア「EV Report」は,使いやすいインターフェイスが特長で,ユーザーの好みに合わせた設定ができる。検索リスト内の背景やフォント,モダリティ別の色分けに加え,レポート記入欄のフォントの種類やサイズなども設定可能である。EV Insite Rと一体化されているためシンプル操作でキー画像の貼り付けはもちろん,拡大したものや選択部分だけの画像など読影した際は,画像をそのままレポートに貼付できる。
PSPでは,昨今話題となっている未読レポートの低減に以前から取り組んでおり,EV Reportでも読影医が依頼医のレポート参照状況を確認できるようにしていた。今回のITEMでは,さらに機能を強化して,レポートの参照状況を詳細にわかるようにし,未読低減を図っている。この機能も施設に応じて設定でき,電子カルテとの連携も可能である。また,読影医は,レポート内容の重要度を明示でき,未読時にもフォローしやすい。

●放射線部門業務をサポートする「ARIStation」

RISの「ARIStation」は,放射線部門の業務効率向上に寄与する。安全性を確保するための機能が強化され,検査受付時の患者認証を,カードリーダやバーコードで迅速に実施できることはもちろん,認証時とエラー時の画面表示を変えることで直感的にエラーを認識できる。また,患者の基本情報に加え,移送方法や禁忌情報など検査時に必要な情報をわかりやすく表示。安全な放射線画像撮影業務を可能する。

患者認証時の取り間違い防止機能を搭載した「ARIStation」

患者認証時の取り間違い防止機能を搭載した「ARIStation」

 

●被ばく線量管理システム「AKROS iSED」

ITEM会場内に設けられたプレゼンテーションステージで行われたJIRA特定テーマプレゼンテーション「医療放射線の最適化/防護/管理にかかわる最新技術動向」において,PSPは,新開発の被ばく線量管理システム「AKROS iSED」を紹介した。AKROS iSEDは,線量情報や撮影条件を自動で収集・記録できる。DICOM RDSR非対応のモダリティでも,医用画像からOCRで情報を得ることが可能。また,患者ごとの線量管理のほかに,検査部位や撮影プロトコールなどの条件で集計・分析を行える。これにより,被ばく線量の最適化サポートし,放射線領域の日常業務における線量管理の負担を軽減する。

「AKROS iSED」など医療安全と業務効率向上に貢献するソリューションを紹介

「AKROS iSED」など医療安全と業務効率向上に貢献するソリューションを紹介

 

●お問い合わせ先
社名:PSP株式会社
住所:〒106-0031 東京都港区西麻布4-16-13 西麻布六本木通ビル
TEL:03-5485-1028
URL:www.psp.co.jp


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