ITEM2019 ニプロ ブースレポート 
循環器部門向け総合管理ソリューション「Goodnet」と各種解析アプリケーションを紹介


2019-5-10


ニプロブース

ニプロブース

ニプロは,キャッチフレーズ「高機能に,でもシンプルに 皆様の挑戦,お手伝いさせてください」を掲げ,循環器部門向け総合管理ソリューションの「Goodnet」を中心とした,循環器分野に特化した画像管理や計測,レポートシステム,解析アプリケーションなどのデモンストレーションを行った。グッドマンと営業部門統合後,2回目の出展となり,これまでと変わらぬサービスの提供とサポート体制についてもアピールした。

●450施設超の導入実績を持つ循環器部門向け総合管理ソリューション「Goodnet」

循環器分門に特化した総合管理ソリューションの「Goodnet」は,2000年に発売されて以来,国内で採用している施設は450を超えた。ブースでは,これまで医療現場から得られたノウハウを研究開発に反映することで信頼と実績を培い,販売20周年に向けさらなる進歩を続けていくことをPRした。
Goodnetには,ナビゲーションの役割を果たす「G-NAVI」,DICOMビューワの「GoodView」,Webソリューションの「GoodnetWeb」,レポートシステム「G-Record」がある。
G-NAVIは,オーダリングシステムと連携し,ワンクリックで過去画像の検索や所見レポート,解析結果などを閲覧することが可能。患者の検査情報のみならず,オーダやレポートの検索・管理を行う。最小限の操作で目的のデータにアクセスし,関連する情報を直感的に参照できる画面構成を採用。ユーザーニーズに合わせて設定もできる。
GoodViewは,患者の全検査画像とレポートの一覧が表示される。検索画面に戻る操作をせずにビューワ上で容易に画像の切り換えや分割表示を行える。循環器部門の検査である血管造影や超音波などのDICOM画像表示から,IVUSの長軸画像構築やレポート表示までサポートする。画像閲覧に必要な再生・停止・画像送り・ズームは,マウスのみで操作可能なため,画像の観察に集中できる。また,単体DICOMビューワとしても「GoodView PRO」という名称で販売している。
GoodnetWebは,電子カルテやオーダリングシステム,RISとのデータ連携を行う。高画質を維持しながらストレスのない動画再生を可能にした独自の画像圧縮技術とストリーミング技術を搭載している。フレーム単位で高画質な画像を得ることが可能でオーダリストとレポートの表示,コマ送り再生などに対応。GoodViewと操作方法が統一され,スムーズな業務の遂行に寄与する。
また,FileMakerベースで開発されたレポートシステムのG-Recordは,FileMaker認定デベロッパの資格を取得したスタッフが導入時に対応することで,施設の運用,ニーズに応じたシステム構築が可能である。

Goodnetでは動画データからフレーム単位で画像を結合し下肢血管の詳細な観察が可能

Goodnetでは動画データからフレーム単位で画像を結合し下肢血管の詳細な観察が可能

 

●導入実績を伸ばす「QAngio XA 3D」

学術研究用として提供される3D心血管アンギオ画像解析システムの「QAngio XA 3D」(オランダMedis medical imaging systems)は,2016年の国内発売以降,導入施設数を伸ばしている。安定冠動脈疾患に対する虚血の機能評価“QFR(Quantitative Flow Ratio)解析”(オプション)が可能で,ブースでは「オンラインQFRの診断性能FAVOR II EUROPE-JAPAN試験」(J. Am. Heart Assoc., 2018.)の結果を紹介した。
QAngio XA 3Dは,統合型血管解析システム「QAngio XA」のアルゴリズムが踏襲されている。3D QCAでは,2方向の血管造影画像から3D再構成を行うことで,狭窄率や病変長を計測できる。
QFR解析は,3D再構成した血管像から独自のアルゴリズムによってQFRを算出。算出された値は,血管像にカラー表示することで直感的な観察が可能で,多方向からの確認もマウス操作のみで行うことができる。QFRには,far distalのQFR“Vessel QFR”,任意の指定範囲のQFR“Lesion QFR”,任意の指定位置のQFR“Index QFR”の3種のパラメータがある。

「QAngio XA 3D」はオプションで“QFR解析”を提供

「QAngio XA 3D」はオプションで“QFR解析”を提供

 

「オンラインQFRの診断性能FAVOR II EUROPE-JAPAN試験」のパネル展示

「オンラインQFRの診断性能FAVOR II EUROPE-JAPAN試験」のパネル展示

 

●多機能なIVUS/OCT解析システム「CAAS IntraVascular」

ブースではオランダPie Medical Imagingの「CAAS IntraVascular」も紹介された。“CAAS”は“Cardiovascular Angiography Analysis System”の略で,「統合型心機能解析システム」を意味する。QCA,LVAの解析アプリケーションが評価され,世界中の医療機関の循環器部門で採用されている。
CAAS IntraVascularは,IVUSをはじめ,NIRS,OCT/OFDIの解析機能が標準搭載され,シンプルで直感的な操作で結果を取得することができる。
NIRS解析では,maxLCBI・LCBIを容易に算出することが可能。maxLCBIでは,0.5mmから0.1mm刻みで100mmまで設定できる。OCT/OFDIの解析機能は,DICOM画像やraw dataに対応しており,血管内腔やステントの輪郭のセミオートトレースが可能。セミオートトレースでは,直交する長軸2断面で輪郭の確認と修正が行え,解析時間を大幅に短縮する。

CAAS IntraVascularによるNIRS解析

CAAS IntraVascularによるNIRS解析

 

●世界で広く採用される解析アプリケーション

ブースでは,そのほかにも世界各国の循環器部門で活躍している解析アプリケーションのデモンストレーションが行われた。心エコー画像閲覧・解析システム「TomTec-Arena」は2D解析,Vascular解析,4DのLV・RV・MV解析などを行える。また,血管内イメージング解析システムの「QIvus」は,長軸画像,短軸画像の自動輪郭トレース,OCT/OFDI解析,組織性状解析を短時間で高精度に実施できる。MRIイメージ心機能解析システム「Medis Suite MR」は,ボリューム解析,心筋パーフュージョン解析,遅延造影解析などを行える。“Global FunctionのMassK Mode”では,MR画像ピクセルの信号強度により,肉柱を含む心筋と心内腔を自動で区別することにより先天性心疾患の診断で威力を発揮する。これらの解析システムは,Goodnetと連携することでスムーズに解析結果を取得でき,元画像とともに一元管理が可能である。各システムいずれも単体での販売も行っている。

世界中で採用される解析アプリケーションを紹介

世界中で採用される解析アプリケーションを紹介

 

●お問い合わせ先
社名:株式会社グッドマン
住所:〒465-0092 名古屋市名東区社台3丁目182番地
TEL:0120-864-522
URL:https://www.g-hits.co.jp


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