ITEM2016 テクマトリックス ブースレポート
クラウドPACS「NOBORI」をプラットフォームにした「NOBORI-PAL」,地域連携サービス「TONARI」を紹介
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2016-5-6
テクマトリックスブース
テクマトリックスは,「クラウドだから得られる満足」をメインテーマに,クラウドPACS「NOBORI」を中心に,新たに始まった「NOBORI-PAL」で提供されるサービス各種を紹介した。NOBORIは,高い安全性と低価格を実現したサービスとして2012年の発売以降,順調にユーザー数を伸ばしている。2016年春の時点で国内ユーザー数は450施設を超え,グループ施設間連携,地域医療連携が拡大している。このほか,遠隔読影を支援する「医知悟」では,通信BOX「iCOMBOX」がよりコンパクトになったことがアナウンスされた。(4月16日取材)
●NOBORIを活用した「NOBORI PAL」の本格提供を開始
NOBORI-PAL(N-PAL)は,高セキュアなNOBORIをプラットフォームにした新しい医療クラウドサービスとして,2016年4月より本格的なサービス提供が開始された。NOBORIを導入している医療機関では,NOBORIのオプションサービスとして,各サービスを使いたいタイミングでリーズナブルに追加・利用できる。すべてがクラウド上で,NOBORIの一機能のように使え,サーバなどの初期費用が不要で,保守契約・ランニングコストなどは利用料に含まれており,リーズナブルな月額料金で利用をスタートできる。
現在は,検査予約サービス「TONARI」がN-PALのサービスとして提供されている。ブースでは,まもなくリリース予定として,アドバンスト・メディア社の音声入力サービス「AmiVoice CLx」,緊急時外部画像参照サービス「TSUNAGU」,Intrasense社の3D医療画像解析「Myrian」が紹介された。今後,順次サービスの拡充を行い,2018年中までに20サービスのリリースをめざす。
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●検査予約サービスTONARIで,地域医療連携の強化と拡大が可能に
N-PALの検査予約サービスTONARIは,地域医療連携向けに提供される。NOBORIを利用している医療機関の連携先である紹介元施設とクラウドを通じてセキュアな環境下で検査予約が可能になる。
紹介元の施設は,インターネット環境と端末があれば,初期費用・月額費用は必要としない。完全Webブラウザ対応によって,煩雑なインストール作業も不要で,検査予約の画面は直感的に入力できるインターフェイスが採用されている。紹介元の医師は,検査予約の実施,検査完了通知だけではなく,検査画像や読影レポートの参照が可能である。TONARIには簡易DICOMビューワが搭載されているため,紹介元がPACS未導入であっても,画像参照が可能である。iPadでの検査予約や検査結果の参照ができることで,患者へのインフォームド・コンセントなどの場面でも活用できる。
TONARIによって,オンラインでの検査予約や画像参照など利便性の高いサービスを低コストで利用できる。また,紹介先施設は,紹介検査の増加を図れるほか,地域医療連携の強化,提携先施設の拡大が可能となる。
●緊急時外部画像参照サービスTSUNAGUが迅速な治療を実現
2016年度中にN-PALでのサービスを予定しているTSUNAGUは,緊急時における検査画像の迅速な参照を可能にするサービス。出張や夜間などの専門医が不在の時に治療の指示・アドバイスを受けられる。
施設側の操作は,画像データを検査リストから選び,どの医師にどれくらいの期間データを公開するか選択するだけである。その際,コメントの記載も行うことが可能である。自動でEメール送信される画像参照依頼には,リンク情報のみ記載されており,連絡を受けた医師はワンクリックで画像を参照できる。
ビューワは,iOS,Android,Windowsの各端末に対応。シンクライアント方式が採用されているため,端末にはデータは保存されない。
●NOBORIのサービス・機能,将来像を紹介するステージ
ブースステージでは,NOBORIの安全性や機能,導入事例などのテーマごとにプレゼンテーションが行われた。それぞれクラウドによるPACSの運用の基本的な概念,NOBORI導入のメリット,コストパフォーマンス,拡張性の高いサービス・将来像などが紹介された。
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●お問い合わせ先
テクマトリックス株式会社
住所:東京都港区三田3-11-24
国際興業三田第二ビル
TEL: 03-4405-7834
URL:http://nobori.in/
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